一人っ子の子どものわがままに悩んでいる方へ
一人っ子の育て方に関するページ内容
一人っ子の特徴と育て方について
解説します。
「一人っ子はわがまま」
「自己中心的になりやすい」など、
否定的な印象を持たれがちです。
しかし、一人っ子特有の性格は、
親の接し方や家庭環境によって
形成されることが多い
ということがわかっています。
元教師の経験から、
一人っ子の健全な成長のための
親の関わり方についてまとめました。
目次

なぜ今、兄弟がいない子どもが増えているのか?
実は近年、一人っ子の割合が増加しています。
具体的に数字を見ると、
兄弟がいない子の割合は、
- 2002年:8.9%
- 2021年:19.7%
このように、約20年間で
一人っ子の割合は2倍以上になっています。
このペースだと、10年後には、
3割ぐらいが一人っ子の世帯となるかもしれません。
では、なぜ一人っ子が増えているのでしょうか。
主な理由は、以下の2つです。
晩婚化
1つ目は、晩婚化です。
年々、子どもを持つ年齢が遅くなっています。
その結果、子育てにかけられる時間や体力を考え、
一人っ子を選ぶ家庭が増えているといえるでしょう。
不景気
2つ目は、不景気です。
今はなかなか給料が上がらず、
物価だけがどんどん上がっています。
経済的な理由から、
「1人なら育てられる」と考える家庭が増えています。
今後もこの傾向は続く可能性が高いため、
一人っ子は増えていくでしょう。
兄弟姉妹がいる子といない子は何が違うのか?
では、一人っ子と兄弟姉妹がいる子
どちらのほうがいいのでしょうか。
実はそれぞれメリットと
デメリットがあります。
一人っ子、兄弟姉妹がいる子、
それぞれの特徴と合わせて、
解説しましょう。
一人っ子の特徴
一人っ子は、親中心で育てられます。
そのため、親の愛情を
たっぷり受けられることは
メリットでしょう。
しかし、その分心配事が
一人に集中してしまうため、
「過干渉」になりやすいといえます。
これはデメリットになることが多いです。
兄弟姉妹がいる子の特徴
兄弟姉妹がいると、親子関係だけでなく、
兄弟姉妹との関係からも成長します。
いろいろな立場から刺激を得られることは、
メリットでしょう。
しかし、親としては兄弟平等に
愛情を注ぐのが難しかったり、
無意識で比べてしまったりして、
成長にマイナスが出ることがあります。
これは、デメリットになるでしょう。
つまり、どちらが良い・悪い
というわけではありません。
それぞれに良い点と気をつけるべき点があることを
理解しておきましょう。
一人っ子の男子・女子に見られる3つの特徴
今度は男子、女子別で、
一人っ子の特徴をお伝えします。
共通する特徴もありますが、
性別によってより強く出る特徴もあるため、
理解しておくといいです。
マイペースになりやすい
兄弟がいると、
我慢をしたり相手に合わせたりすることが
必要な場面があります。
一方、一人っ子は
兄弟と競争する環境がありません。
そのため、自分のペースで
物事を進めがちになるでしょう。
これは男子、女子、
どちらにも共通する特徴になります。
独立心が強い
一人っ子は、
兄弟の影響を受けることがありません。
自分の意見が通りやすいため、
自ら物事を決める力が育ちやすくなります。
これはどちらかというと、
女の子に出やすい特徴です。
平和主義
兄弟喧嘩を経験しないため、
争いごとを避ける傾向があります。
周囲と穏やかに接するケースが
多くなる特徴があります。
これはどちらかというと、
男の子に出やすい特徴です。
以上、3つが一人っ子に出やすい特徴になります。
ただし、これはあくまで傾向です。
すべての一人っ子が
このようになるわけではありません。
男女別で解説!一人っ子の育て方3つのポイント
では、これらの特徴を踏まえ、
一人っ子が健やかに成長するためには、
どうすればいいのでしょうか。
親が以下の3つに気をつけて向き合うと、
一人っ子の能力が伸びやすくなります。
社会性を養うように意識する
1つ目は「社会性を養うように意識すること」
を心がけましょう。
一人っ子は家で親と過ごす時間が長く、
他人との関わりが少なくなりがちです。
そのため、他の子どもと
交流する機会を積極的に作るといいでしょう。
たとえば、
- 習い事(スポーツ、アート、音楽など)に参加する
- 友達と遊ぶ機会を増やす
- キャンプやボランティア活動など、集団での経験を積む
こうした活動がおすすめです。
過干渉にならないようにする(特に男の子)
2つ目は「過干渉にならないこと」です。
一人っ子は親の愛情を独り占めできる分、
親の期待が過剰になりやすい傾向があります。
特に男子は、いろいろ言われることを嫌うため、
注意しましょう。
「もっと勉強しなさい」 「〇〇しなさい」
と指示ばかりすると、親子関係が悪化し、
子どもの自主性も奪います。
成長とともに、適度な距離感を保ちながら
見守る姿勢を意識しましょう。
すべて子どもに合わせない(特に女の子)
3つ目は、「すべてを子どもに合わせないこと」です。
親が何でも子どもに合わせてしまうと、
自分の思い通りにならないことに
耐えられなくなってしまいます。
「〇〇の好きなものだけ食べよう」
「〇〇の行きたいところにだけ行こう」
このように、子どもの希望を100%優先すると、
「わがままな性格」になりやすいので注意が必要です。
特に優しいお父さんほど、
女の子の意見に併せてしまうことがあるため、
注意しましょう。
時には「我慢する経験」や「他人に譲る経験」
をさせることも大切です。
一人っ子の子育てでは、
これら3つのことを意識しましょう。
親の愛情をしっかりと受けながら、
社会性をしっかりと伸ばすことができるはずです。
【おすすめ】過干渉にならない子育て法
ここまでに「一人っ子は過干渉になりがち」
とお伝えしました。
子どものことが好きであるほど、
色々言いたくなってしまいますよね。
ただし、過干渉で子どもを育てると危険です。
将来、勉強や自立をしないのはもちろん、
無気力、不登校、引きこもり、ニート、
暴力、暴言などいろいろな問題行動に
つながることがあります。
そこで読んでいただきたいのが、
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ここでは、
- 思春期の子どもの心理と接し方
- 子どもとの会話が3倍増える方法
- 子育てにイライラしなくなる方法
- 子どもの才能を伸ばすために必要なサポート法
などを解説しています。
子どもの性格や行動の理由がわかることで、
親のイライラが減り、
より良い関係を築けるようになります。
一人っ子ならではの独立心を伸ばし、
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