わが子が起立性調節障害で悩んでいるお父さんお母さんへ
起立性調節障害の子供の特徴のページ内容
ここでは、
起立性調節障害について
症状と治し方を解説します。
子どもが朝起きられないと悩む場合、
起立性調節障害の可能性があります。
最近増えている障害の一つです。
血圧の関係で起きる症状なので、
サボりではありません!
薬を使った薬物治療、親の接し方の工夫、
担任の先生との連携などを上手に行えば、
不登校も改善しやすくなります!
目次
何個当てはまりますか?簡易症状チェック
そもそも起立性調節障害とはどういう症状でしょうか?
他の子よりも自律神経の働きが弱いという障害です。
通常の子は立ち上がると交感神経が活発になり、
全身に血液を送ります。
しかし起立性調節障害の子は、
この働きが弱いため血圧が上がらず、
脳に血液が送られないのです。
少し症状の例を紹介します。
もしお子さんが以下の7項目中、
3項目以上に当てはまるなら、
起立性調節障害の可能性があります。
チェック項目1
朝親が起こしても、なかなか起きられない
チェック項目2
基本的に午前中は調子が悪い。ただ午後になると普通の子と変わらない
チェック項目3
心の中で気にしていることを言われると頭がいたくなる
チェック項目4
朝立ち上がろうとすると、頭がガンガン痛い
チェック項目5
人混みにいくとめまいや立ち眩みを起こしやすい
チェック項目6
乗り物に酔いやすかったり、体が疲れやすい
チェック項目7
朝起きても食欲がない
さて何項目当てはまりましたでしょうか?
3項目以上当てはまったら、
起立性調節障害の可能性があります。
ただ100%とは言えません。
一度小児科に行って、
起立性調節障害の検査を行うことをお勧めします。
※もちろん子どもが嫌がるなら無理に受診しない方が良いです。
現時点で解明されている原因と大人になったら治るのか?
では起立性調節障害の原因は何でしょうか?多くの方は夜更かしが原因だと考えますが、
実は夜更かしだけが原因ではありません。
思春期に起きる体の変化と、
ストレスが重なると起きると
考えられています。つまりこういうことです。
思春期というのは心も体も成長する時期です。
精神的に不安定になったりイライラしやすくなるのは、
体に変化が起こっているからです。
そういったときに、いじめや、
親や教師からの言葉のストレスなどを感じると、
自律神経に影響を与え発症すると考えられています。
特に春から夏の時期は血圧が低くなりやすいため、
起立性調節障害の子どもが増えます。
また近年急激に増えている症状なのですが、
これは偏差値教育、核家族の増加、共働き世帯の増加
などにより子どものストレスが増えていることが影響しています。
通うべき病院と現在使われている薬とその効果
もしお子さんが起立性調節障害の可能性があるなら、近くの小児科を受診しましょう。
精神科に行ってしまう方がいるのですが、
正しい治療法を知らない精神科医が多いです。
間違ってうつ病だと診断し、
うつ病用の薬を処方されてしまうと大変です。
抗うつ剤は副作用で血圧を下げる薬が多いため、
症状が悪化してしまうからです。
小児科でも治療方法を理解していない先生もいるので、
「この先生、なんか信頼できない」と直感的に感じたら、
他の小児科も受信することが必要です。
なお現在主に使われる薬は次の2つです。
メトリジン
最初に処方される薬ですぐに効果が出るものではありません。
飲み続けると少しずつ血圧が上がってくる薬です。
メリットとして副作用が少ないことが挙げられます。
リズミック
ミトリジンを使っても効果が出ない場合処方されることが多いです。
副作用として、頭痛や動悸などがあります。
なお私は医者ではありません。
薬を使用される場合は必ず医師の診察を受けてください。
あと、
プロテインや漢方を飲んだら、
良くなったという方もいます。
一度薬局で薬剤師さんに相談してみてください。
親は中学校との連携とストレス解消サポートを行う
薬物両方を行うかどうかは、小児科の先生に相談をしてください。
ただ親として以下の3つだけは必ず行ってください。
薬物やサプリだけに頼っても、
起立性調節障害は改善されません。
同時に子どもの心のケアが必要だからです。
①生活リズムを整える
子どもが夜更かしをしていたら朝起きられないのは当たり前です。
またお菓子やジュースばかり飲んでいたら体調を崩すのも当たり前です。
現在お子さんの生活リズムが壊れているなら、
まずはそこの立て直しから進めていきましょう。
定期的に水分を補給したり、
食塩を多めにとり血圧を上げるのもおすすめです。
こちらの記事も参考になると思います。
②家庭でストレスを解消する
学校は社会なので必ずストレスを感じます。
それを唯一解消できるのが家庭です。
しかし子どもに勉強を強制しすぎてしまうと、
子どもは家庭が居心地の悪い場所になります。
すると家庭でストレスを解消できなくなり、
起立性調節障害や不登校の原因になります。
この場合、子どもが喜ぶ接し方に変えることが大事です。
詳しくはこちらの講座で解説しています。
③学校の先生に事情を説明する
起立性調節障害になると、朝から学校に行くのが難しくなります。
そこであらかじめ学校の先生に事情を説明しましょう。
小児科の先生から診断書をもらえるならそれも提出しましょう。
毎日欠席連絡をするのも大変なので、
最初のうちは「学校に行けそうなときだけ連絡する」
という形を取ることも重要です。
また友達からサボりだと思われると子どもは登校しにくくなるので、
そうならないように先生にフォローをお願いしましょう。
まずはこの3つをしっかりと進めてみてください。
これを3か月実践してみても改善しないなら、
おそらく自分では気づかない原因が発生しています。
有料にはなりますが一度状況を相談していただければ、
私もアドバイスさせていただきます。
【おすすめ】効果的な不登校の改善方法
起立性調節障害は一つの障害です。なので小児科の先生の助けを受けながら、
上手に治療していくことが大事です。
ただ起立性調節障害が原因で
お子さんが不登校になっている場合、
不登校は不登校で対応していく
必要があります。
なぜなら不登校もきっかけと
本当の原因がことなるからです。
そこで次のページでは、
子どもが不登校になる本当の原因を解説します。
私は現在年間3000組の親子をサポートしています。
また教師時代にも1000人以上の子どもたちとぶつかってきました。
そこからわかった不登校の本当の原因と、
親だからこそできる効果的な解決ステップをまとめたので、
一度参考にしていただけると嬉しく思います。
【動画で解説】起立性調節障害の治し方の詳細編