転校に関する相談
いつも楽しく、
メルマガ読ませていただいています。
実は、近々、旦那の仕事の関係で、
学校を転校することになりました。
そこで、手続きの仕方や、
子どもの心のケア方法など、
わかる範囲で教えていただけないでしょうか。
お父さんが転勤になると、
その関係で転校する子は多いですよね。
私の教え子にも、他の学校に転校した子や、
他の学校から転校してきた子がたくさんいました。
そこで、この記事では、
転校時に親がすべきこと
を解説します。
転校時、子どもの気持ちは不安定になります。
上手にサポートしないと、不登校になる可能性もあります。
そうなる前に、きちんと子どもの気持ちを理解して、
心のケアをしてあげましょう。
転校時の子供の気持ちは「不安」と「期待」
学校を転校する時、
子どもは2つの気持ちが
入り混じっている状態です。
この気持ちを理解して、
接していくことが大事になります。
不安な気持ち
お父さんお母さんも同じだと思いますが、
新しい環境に飛び込むとき、
不安な気持ちになると思います。
子どもも同じです。
「この学校でうまくやっていけるのかな」
「友達できるかな」
「部活はどこに入ろうか」
という気持ちが出てきます。
これはどれだけ友達を作るのが
上手な子でも必ず出てくる不安です。
期待
不登校やいじめを受けて転校する場合、
新しい学校に行ったら今よりも楽しい生活が
待っているのではないかという気持ちになります。
これが期待です。
また、思春期の子どもだと、
イケメンや可愛い子がいるのではないか(笑)
という気持ちが出てくる子もいます。
これら2つの気持ちの割合は、
どんな子でも同じです。
不安が9割、期待が1割ぐらい
になります。
どれだけ友達を作るのが上手な子でも
不安な気持ちの方が強い
ということを頭に入れておいてください。
では、この気持ちに対して、
どういうことを注意してフォローしていけば
いいのでしょうか。
不安な気持ちの時に親が
あれこれ言ってしまうと、
子どもはさらにストレスフルに
なってしまいます。
転校した直後の子どもは、
学校に通うことだけで精一杯、
ということを意識することが大事です。
そこで、勉強や受験など
親が言いたいことは一旦、
言わないようにすることが重要になります。
親がすべき手続きは、2つの学校の連絡を取ること
お父さんお母さんは、
子どもが転校するときにどういった
手続きをしていったらよいのでしょうか。
これも気になる部分だと思うので、
簡単に解説しておきます。
転校時にやるべき手続きは、
基本的に2つです。
今の学校の先生に連絡をする
転校が決まった瞬間など、
できるだけ早いタイミングで学校に連絡しましょう。
基本的には担任の先生に連絡します。
転校先の学校といつ転校するのかを伝えて下さい。
なぜ早めに言わないといけないのかというと、
担任の先生は通知表や定期テストの点数、
その子の気質などについて資料にまとめ、
次の学校に送らないといけないからです。
準備に時間がかかってしまうので、
できるだけ早いタイミングで伝えるようにしてください。
転校先の学校に連絡をする
転校先の学校に連絡することも大事です。
ほとんどの学校では、校務主任の先生が
転校の担当になっています。
できれば、校務主任に直接会って
転校の時期や必要な書類について聞きましょう。
この時にとても大事なポイントが1つあります。
それは、
「なぜ転校するのか」
「子どもはどういう気質なのか」
を伝えることです。
たとえば、転校の理由が「仕事」だったら良いのですが
「いじめ」だった場合注意が必要です。
新しい学校にもいじめるタイプの子や
おとなしいタイプの子など、様々なタイプの子がいます。
もしいじめるタイプの子がいるクラスに入ってしまうと、
またいじめられてしまう可能性が高いからです。
あらかじめ
「いじめを受けたので転校します」ということを伝えておけば、
校務主任の方で「このクラスはやめたほうがいい」と考え、
その子が合いそうなクラスに入れてくれます。
できるだけ細かい状態まで説明するようにしましょう。
なお、できれば子どもも一緒に
話し合いに行ったほうがいいです。
そうすることで、相手の先生は
子どもの性格や気質がわかるので、
その子に合ったクラスを考えて
入れてくれるようになります。
先生へのお礼や友達へのプチギフトは渡すべき?
転校するときにお世話になった
先生や学年主任、部活の先生などに
お礼をすべきかも悩むと思います。
これに対する私の考えは
お礼をしたいと思えばしたら良い、
したくないと思えばしなくて良い
になります。
たとえば、勉強をたくさん教えてもらったり、
部活で熱心に指導してくれた先生に対して
感謝の気持ちは必ずありますよね。
その気持ちをプレゼントとして伝えるという事は、
人間として当たり前の行動だと思います。
感謝の気持ちをプレゼントとして渡すのは賛成です。
ただし、
先生に「何か渡したいんですけど」と言うと、
「要らない」と言うと思います。
そこで、そんな事は聞かずに
転校する日か少し前の日に
「先生ありがとうございました」と
プレゼントを持っていけば良いと思います。
次に友達へのプチギフトも
渡すべきか悩むと思います。
これも先ほどと同じで、
渡したいと思えば渡せば良いと思います。
クラスの中で仲が良い子がたくさんいたら
自然と渡したい気持ちになりますよね。
その時は渡せばよいのです。
渡すタイミングは、
通常、道徳や学活の時間に転校する前に
お別れ会を開いてくれます。
そういう時にクラスや先生側からも
プレゼントを渡してくれると思います。
それが、お金のかかるものなのか
色紙なのかはわかりません。
ただ、必ず何かをもらえると思います。
この時のお返しとして
プチギフトを渡すのが良いと思います。
ただし、この場合は一度担任の先生に
相談した方が良いです。
よくある失敗としてお菓子を
学校に持ってきてしまう子がいるからです。
お菓子は持ってきてはダメという
校則になっている学校がほとんどなので、
最後の最後で校則違反になる前に、
先生に確認するようにしましょう。
せっかく持ってきたプチギフトが
没収になると悲しいですよ。
転校後1ヵ月は、子供の心のケアが重要
転校後1ヶ月間は、
子どもにとってこれまでの人生で
ベスト3に入るぐらい情緒不安定
になる時期だと思ってください。
中学生というタイミングは、
ただでさえ情緒不安定な時期です。
その時に転校して新しい環境で
頑張っていくというのは
さらに不安な気持ちが出てくるからです。
そこで、とにかく心のケアをすることを徹底して、
毎日15分以上話を聞いてあげましょう。
また、できるだけ指示をしないことも大切です。
「勉強しなさい」「受験勉強頑張ろう」と、
プレッシャーをかけてしまうと、ストレスフルになって、
朝起きられなくなってしまうことがあるからです。
この時期はできる限り指示言葉はやめましょう。
【まもなく受験というタイミングで転校した場合】
受験が近いタイミングで転校すると、
勉強のことが不安に思うかもしれません。
つい、勉強や進路の話をしてしまうことも
あるでしょう。
しかし、ここで考えて欲しいのが
「受験に合格する」ということよりも
「子どもが元気に学校に通う」ということの方が
大事だということです。
無理矢理勉強させて
高いレベルの高校に行くぐらいだったら、
今の実力で入れる学校に入って、
頑張ったほうが子どもの未来は明るくなります。
転校の時期が中学校3年生の12月だとしても、
勉強のことは言わないようにしましょう。
また、そういう時期に転校するのであれば
あと3ヶ月だけ待って、
高校進学のタイミングで受験をする
ことも考えてみましょう。
状況によっては東京都に住んでいながら、
大阪の高校を受験するということも可能です。
一度進路指導の先生に相談してみましょう。
元教師が解説!中学生の不登校対策
今回お伝えした内容を意識して、
転校の手続きや子どもの気持ちに
向き合っていただければ、子どもも
不安なく学校に通えると思います。
ただ、既に不登校になってしまったり、
不登校の予兆がある子もいるでしょう。
転校先の学校に馴染めなかったり、
友達がなかなかできなくて、
「学校に行きたくない」と思ってしまうケースです。
この場合は、次のページで解説している
中学生の不登校対策法
を行ってみてください。
短期間で解決できると思います。
また、転校先で授業についていけないと、
これまた頭を悩ませますよね。
そんな時は次のページで紹介している方法で、
予習をしてみてください。
1日15分の時間でできる方法なのですが、
これだけで授業の理解度が3倍以上上がるはずです。
【不登校を99%予防する】心のケア方法応用編
最後になりますが、現在私は、
思春期の子どもがいるお父さんお母さん向けに、
子どもの才能が伸びる子育て法を伝える
勉強会を全国で開催しています。
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よかったらこちらも参考にしていただけると嬉しく思います。
動画で解説!!転校するときに親がすべきことの詳細編
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この記事を書いた人
道山ケイ
思春期の子育てアドバイザー
親を変えることで、子どもの成績を上げるプロとして活躍。年間3000組の親子をサポートし、約7割の親子関係が良好に変化。
- 反抗期が激しく親と食事すらとらない子が、5教科合計481点獲得
- 勉強嫌いでスマホ依存の子が、次のテストで5教科合計113点UP
- 不登校だった子が学校に行けるようになり、5教科合計462点獲得
など道山流で子どもに接すると成績が上がると話題になっている。元中学校教師で、学級崩壊の地獄と学年最下位クラスを9ヶ月でTOPに変えた天国を経験。この体験から思春期子育て法を確立。
子どもが自ら勉強するようになる方法を解説する「7日間で成績UP無料講座」には、これまで5万人以上の方が参加し、次のテストで5教科合計100点以上UPした子が続出している。
著書:高校受験 志望校に97%合格する親の習慣(青春出版社)、中学生の勉強大全(主婦の友社)、ウチの子思春期(すばる舎)など。
メディア掲載:読売新聞、東洋経済オンライン、女性セブン、進研ゼミ中学講座、名古屋テレビアップ!、日経xwomanなど。