お子さんが苦手なことが多く悩んでいる方へ

無理に克服しない方がいいこともあります!

苦手なことに関する相談

 

ここでは、

子どもの苦手なことについて
解説します。

 

読書、文章を書く、計算、暗記など
子どもによって苦手なことは異なります。
あまりにひどい場合、発達障害なの?と
不安に思うこともあるでしょう。

 

1万組の親子をサポートしてわかった
苦手なことの克服法と
克服すべきではないケースとの違い

をまとめました。

 

無理に改善しようとして、
逆に悪化する前にチェックしていただければと思います。


よくある子どもが苦手なことの例TOP5

お子さんって、
どんなことが苦手ですか?

 

 

子どもが苦手意識を
持ちやすい分野は、
主に次の5つです。

 

 

①勉強

1つ目は「勉強」です。
読書、計算、暗記などが挙げられます。

 

②生活

2つ目は「生活」です。
片付けられない、歯磨きが大嫌い、自分で服を選べない
などが当てはまります。

 

③運動

3つ目は「運動」です。
球技、走る、水泳、跳び箱が苦手な子は少なくありません。

 

④食事

4つ目は「食事」です。
野菜、甘いもの、酸っぱい物などが苦手で、
食べられないという子も多いです。

 

⑤コミュニケーション

5つ目は「コミュニケーション」です。
人と話すこと、人に気を遣うことなど、
人との関わりが苦手な子もいます。

 

以上が、よくある子どもの苦手分野といえるでしょう。
ここで大切なことは、
「苦手な事や物が一つもない人はいない」
ということです。

 

 

人間の能力は、どこか高ければ
どこか低いところがあって当然だからです。
つまり、苦手な分野があったとしても、
得意な分野もあるということを理解しておきましょう。

 

どのレベルになったら発達障害を疑うべきか?

子どもに苦手なことがあると、
発達障害を
疑うこともあるでしょう。

 

 

というのも、発達障害とは、
得意なことと苦手なことの差が、
他の子以上に激しい状態
だからです。

 

 

あまりに「人とのコミュニケーション」が苦手な場合、
発達障害の中の「自閉症スペクトラム」を
疑うかもしれません。

 

 

では、どのレベルになったら、
発達障害と言えるのでしょうか。
次の2つの基準を参考に、
判断してみてください。

 

①きちんとサポートしても5段階中2のレベルにも達しない

親がきちんとサポートをしているのに全くできない場合、
発達障害グレーゾーンの可能性があります。

 

たとえば、
親がきちんと数学のやり方を教えているのに
通知表で「2」がとれない場合などです。

 

数学の場合、授業中の態度や提出物が
ある程度できていて、テストで30点くらい取れれば、
「2」はもらうことができるからです。

 

それすら難しい場合は、
発達障害の中の「学習障害」の傾向がある
かもしれません。

 

②特別な支援がないと生活できない

特別な支援がないと生活ができない場合も、
発達障害の可能性があります。たとえば、

 

  • 勉強がわからなさすぎて授業を受けられない
  • 教えてもらっても文字が読めない
  • 忘れ物や遅刻などが多すぎて、学校生活が成り立たない
  • じっとしていられず、集中できない

 

などです。もちろんこれらも、
親や学校の先生がサポートしていなければ、
出来なくて当然です。

 

それらをしているのに、
特別な支援がないと成り立たない場合、
発達障害グレーゾーンかもしれません。

 

 

ただし、「ただの苦手」と「発達障害」というのは、
明確な線引きができません。
上記はあくまでも一つの目安となります。

 

 

もし発達障害の可能性があるかもと思ったら、
専門的なサポートをしていく必要があるので、
一度児童精神科医に相談してみましょう。

 

得意なことを伸ばすべきか、苦手を克服すべきか?

親からすると、
子どもの苦手分野は
克服させたいでしょう。

 

 

しかし大事なことは、
「生活に困る場合のみ
少しずつ克服していく」
ということです。
たとえば、

 

  • コミュニケーションをとることができない
  • お風呂や歯磨きを拒否する

 

こういった場合、
いずれどこかのタイミングで、
生活に支障が出てくるでしょう。

 

 

そのため、無理のない範囲で時間をかけて、
少しずつ克服していくことが大切です。
発達障害の場合は、専門家の力を借りると、
よりスムーズに克服ができるでしょう。

 

苦手なことが「生活に困らないこと」だったらどうする?

子どもの苦手分野が、
特に生活に困らないことの場合もあります。たとえば、

 

  • 数学の評定が「2」である
  • 理科だけがかなり不得意
  • 走るのが他の子よりも遅い

 

これらは苦手分野なので、
確かに克服出来たら理想でしょう。

 

 

しかし、
生活に支障が出るわけではありません。

 

 

こういったレベルであれば、
無理に克服する必要はないでしょう。

 

 

「苦手」を克服するよりも
「好き」「得意」を伸ばした方が、
子どもの自己肯定感が上がり、
将来活躍できるようになるから
です。

 

 

高校受験の内申点も、
5教科の合計点で決まることが多いです。
苦手教科を長時間かけて無理に引き上げるよりも、
得意を伸ばすことに時間を使った方がいいでしょう。

 

 

ただし、評定「1」があると高校受験に影響します。
その場合は、評定「2」のレベルに持っていけるよう、
最低限のサポートをしましょう。

 

克服することを嫌がる時のサポート法

たとえ生活に支障が出る場合でも、
子どもが嫌がるなら
無理に克服させようとしてはいけません。

 

 

一生トラウマになったり、
親子関係が崩れたりして、
しまうからです。

こういった場合は、

 

  • 克服する時期をずらす
  • 外部のサポートを付ける
  • 言い方、接し方を変える

 

こういった対応をとっていきましょう。
特に、ダメな事を叱るのではなく、
やってできたところを褒めるように
意識することが大切です。

 

 

水が苦手な子を無理やりプールに入れて、
水に対して大きなトラウマを持ってしまったら本末転倒です。
子どもの気持ちを第一に考えて、動いていきましょう。

 

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