上手な子供のほめ方としかり方がわからない方へ

小中学生を上手に褒めて叱る方法

 

📣 実践者の声(山田花子さん・中2息子の母/東京都)

「不登校だった息子に対して、頭ごなしに怒っていた毎日をやめ、毎日1回はほめるようにしました。ささいな事でもほめられると嬉しそうにするようになり、週に1回学校へ行くようになりました。昼夜逆転もなくなり、早寝早起きの規則正しい生活を自分で行動するようになっています。」

菅原さん

思春期の子供の子育てに関する相談

道山ケイ先生こんにちは。

最近子どものほめ方としかり方が、
よくわからなくなってしまいました。

 

褒めすぎてもよくない気がしますし、
逆に叱り過ぎたらもっと良くない気がします。
何かほめるときと叱るときの基準など、
ありますでしょうか?

 

またほめた時の心理的な効果と、
上手なほめ方の例などあれば、
教えてください!

 

 

子供を上手にほめたり叱ったりできれば、
子育てで失敗することはほとんどなくなります。

 

 

ただ小学生や中学生のような
いわゆる思春期の子供というのは、
本当にこの加減が難しいです。
できる限りわかりやすくまとめました。

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子供をほめるタイミングと心理的効果

褒める親

あなたは日ごろから、
子どもをほめていますでしょうか?
もし1日1回以上褒めてなかったら
これはかなり危険です。

 

 

ただ親としては、
どういったタイミングで褒めればよいのか
わからない方も多いと思います。

 

褒める効果とは?

そもそもほめる効果とは何かというと、
「自己肯定感」が上がるということです。
小さなことでも褒められると子供は、
「私はできる子なんだ」と感じます。

 

 

その結果、

  • いろいろなことに挑戦する勇気を持つことができる
  • 常にポジティブに考えることができる
  • やればできる思うので成功率が上がる

 

 

という心理的効果があります。

ほめるタイミングとは?

ではどういったときに、
褒めればよいのかというと、
まずは子供が小さな成功をしたときです。

 

 

例えば、

  • 小テストで満点を取った
  • 運動会のリレーで1番になった
  • 部活でレギュラーになった

 

 

などです。
こうした小さな成功が出てきたら、
思いっきりほめてあげてください。
もう一つは努力をしたときです。

 

 

例えば、

  • 小テストで満点を取るために勉強を頑張った
  • 運動会に向けて走る練習をした
  • 部活の練習を休まず参加した

 

 

ここで大事なことは、
努力して結果が得られなかったとしても、
努力した過程をほめるということです。
まずはこの2つを意識してみてください。

 

叱るタイミングと脳科学的なデメリット

叱る親

次に子どもの叱り方について

詳しくお話しさせていただきます。
実は最近子どもを叱ることができない
と言う親が増えています。

 

 

これは非常に危険です!!

 

 

なぜなら悪いことをした時は
しっかり叱らないと社会性が身につかないため、
善悪の区別ができなくなってしまうからです。

 

子どもを叱るタイミング

ではどういった時、
親は子どもを叱れば良いのでしょうか?
基本的には、

 

 

  • 自分や他人を傷つけることをした時
  • 家族以外に迷惑をかける行動をした時
  • 法律に触れる行為をした時
  • 命の危険がある行動をした時
  • 約束を破った時

 

 

などになります。
ただ約束を破った時というのは、
親子関係が良好なときだけ叱った方が良いです。

 

 

親子関係が悪い状態だと、
子どもは頻繁に約束を破るので、
その都度叱っていっても無駄です。

 

 

親子関係が良好であれば、
悪いことをした時はしっかりと叱ればOKです。

子どもを叱ることのデメリット

基本的に子どもを叱ったからといって、
何か悪いことが起こることはありません。
ただ叱り方を間違えると、
子どもの自己肯定感が大きく下がります。

 

 

どういった叱り方かと言うと、
子どもが行った行動ではなく、
その子自身を叱ってしまう叱り方です。
これをすると子どもは、

 

 

  • 自分は何をやってもダメな人間だ!
  • どうせ自分は何もできない!

 

 

という考え方になってしまいます。
ですので叱るときは子どもが行った行動
叱るようにしてください。

 

なぜ間違った叱り方は自己肯定感を下げるのか

心理学では、子どもの人格や能力そのものを
否定する叱り方は「人格否定」と呼ばれ、
自己肯定感を下げる代表的な要因とされています。

 

 

たとえば「あなたはダメな子ね」という叱り方は、
子どもの脳に「自分には価値がない」という
記憶として残り続けます。

 

 

一方で「今回その行動はよくなかったね」と、
行動だけを叱る方法であれば、
子どもの人格を傷つけずに反省を促せます。

 

 

ポイントは、叱るときに
「子ども自身」ではなく「子どもの行動」を叱る
という点です。

 

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小学生と中学生の時期で変えるべきこと

褒める

次に時期によって、

叱り方や褒め方を変えるべきかどうか
と言う話をします。

 

 

まず褒め方については、
小学生でも中学生でも高校生でも、
同じで大丈夫です。

 

 

むしろ子どもが中学生や高校生になると、
小学生の頃のように褒めなくなってしまう方が多いです。
これは良くないです。

 

 

お子さんが何歳であろうと、
まるで小学生の頃の時のように、
褒めてあげるようにしてください。

 

 

次に叱り方です。
叱り方については年齢別で変えた方が良いです。
暴力や怒鳴ることは良くないのですが、
やはり年齢が上がるにつれて厳しさを増した方が良いです。

 

 

小学生の頃は優しく、
「それは絶対にやったらダメだからね」
と言えばいいです。

 

 

でも高校生にこれを言っても効果がありません。
怖い顔をして「そんな行動は絶対にダメだ!」
と厳しく言わないといけません。
この辺りを少し意識すると良いです。

 

これだけは言ってはいけない!NGワード10選

叱る

ほめ方・叱り方の前に、
絶対に使ってはいけないNGワードを
押さえておきましょう。

 

 

これらの言葉は、子どもの自己肯定感を
一気に下げてしまいます。

 

叱るときのNGワード
  • 「だからお前はダメなんだ」
  • 「どうしてできないの」
  • 「いつもそうだよね」
  • 「お兄ちゃん(お姉ちゃん)はできたのに」
  • 「○○ちゃんを見習いなさい」

 

ほめるときのNGワード
  • 「すごいね」だけで終わる
  • 「えらいね」だけで終わる
  • 「○○ちゃんより上手」と他人と比べる
  • 「さすが我が子」と親の期待を押し付ける
  • 「やればできるじゃない」と過去を否定する

 

特に他の子と比較する叱り方・ほめ方は、
子どもの自尊心を最も傷つける言葉です。
比べるなら「以前の本人」と比べましょう。

 

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道山流!状況別上手な声掛け例

叱る

最後に、

上手な叱り方褒め方の例を
いくつか紹介したいと思います。

 

 

褒め方の例

褒めるときはとにかく笑顔で、
思いっきり褒めてあげてください。
例えばお子さんが小テストで満点を取ってきたら、

 

 

本当によく頑張ったね!
お母さんはあなたが頑張ってくれてうれしいよ。
小テストも普通のテストと同じくらい大事だからね。
本当におめでとう!

 

 

という感じで褒めてあげてください。
部活でレギュラーを取ったら、

 

 

本当に頑張ったね。
辛い練習を乗り越えたからこその結果だね。
今度試合に出るときはお弁当作って見に行くね。
勉強も大事だけど部活も頑張って本当にすごいね!

 

 

という感じで褒めてあげてください。
少し大げさで子どもが照れるくらいでOKです。

 

結果ではなく「過程」をほめると、子どもは伸びる

ほめるときに最も大事なポイントは、
結果ではなく「過程」をほめることです。

 

 

例えばテストで80点を取ってきた場合、
よくやってしまうのが
「80点もすごいじゃない!」という
結果ほめです。

 

 

しかしこれを続けていると、
子どもは「点数が良くないと
ほめてもらえない」と感じてしまい、
点が悪いとテストを隠すようになります。

 

 

正しいほめ方は、
「毎日30分ずつコツコツ勉強したから
80点が取れたんだね」と、
過程をほめることです。

 

 

過程をほめると、子どもは
「努力すること自体が認められた」
と感じ、次も頑張ろうと思えます。

 

叱り方の例

次に上手な叱り方を
いくつか紹介したいと思います。
例えばお子さんが友達をいじめたとします。
この時お父さんなら、

 

 

なんでそんなことしたんだ!
いじめられた方の気持ちになってみろ!
本当に辛くて学校なんて行きたくなくなるぞ。
もう二度と他人をいじめるなんてしたらダメだ!

 

 

厳しく叱ってください。
またお母さんなら、

 

 

なんでそんなことしたの?
お母さんは悲しい(この時涙を流す)
もう絶対に誰かをいじめるなんてしないで。
絶対に絶対にこれだけは約束して!

 

 

と悲しみながら叱ってください。
お父さんは厳しく、お母さんは悲しみながら
叱るというのがポイントです。

 

「YOUメッセージ」より「Iメッセージ」で叱る

叱るときに知っておきたいのが、
「YOUメッセージ」と「Iメッセージ」の違いです。

 

YOUメッセージ

「(あなたは)どうしていつも約束を守らないの!」
→ 主語が「あなた」で責められた感じになる

 

Iメッセージ

「(私は)約束を守ってもらえないと悲しいな」
→ 主語が「私」で気持ちを伝えられる

 

人は「責められた」と感じると
反発する性質があります。

 

 

特に思春期の子どもは敏感なので、
YOUメッセージで叱ると
反抗的な態度を取りやすくなります。

 

 

一方Iメッセージは、
親の気持ちを伝える形なので、
子どもが素直に聞きやすくなります。

 

ひとり親家庭・共働き家庭の場合は?

ご家庭によっては、
父親と母親の役割を分けることが
難しい場合もあると思います。

 

その場合は、
1人の親が「厳しく叱る」と「悲しむ」を使い分ける
方法でも問題ありません。

 

大事なのは「両方の感情を子どもに伝えること」です。
怒りだけで叱ると子どもは反発しますが、
悲しみが伝わると、
子どもは自分の行動を反省してくれます。

 

ほめ方・しかり方のよくある質問

叱る

Q1. ほめると調子に乗ってしまいませんか?

結果ではなく過程をほめていれば、
調子に乗ることはありません。

 

「テストで100点取ってすごい」
とほめると
天狗になりやすい
ですが、

 

「毎日勉強した努力がすごい」
とほめれば、
子どもは謙虚に努力を続けます。

 

Q2. 中学生になったら、ほめなくていいですか?

中学生・高校生になっても、
ほめることは続けてください。

 

思春期になると、
親が小学生の頃のようにほめなくなる
ご家庭が増えますが、
ほめられたい気持ちは年齢に関係なくあります。

 

ほめる頻度が減ると、子どもは
「自分は認められていない」
と感じやすくなります。

 

Q3. 兄弟がいる場合、片方だけほめてもいいですか?

1人だけほめるのは避けましょう。
「お兄ちゃんはできたのに」と
比較されると、できなかった子の
自己肯定感が下がります。

 

ほめるときは
それぞれの子の良いところを
別々に見つけてほめてあげてください。

 

Q4. 旦那さん(妻)が叱り方を間違えています。どうすれば?

子どもの前で配偶者を
責めるのは避けてください。

 

子どもがいない場所で
「こういう叱り方の方が効果あるよ」
と冷静に伝えるのがベストです。

 

また、配偶者の叱り方を変えるよりも、
あなた自身の関わり方を変えた方が、
子どもへの影響は早く現れます。

 

Q5. 思いっきり叱った後、フォローはどうすれば?

叱った後は必ずフォローを入れてください。
「さっきは強く言ったけど、
お母さんはあなたのことが大切だから言ったんだよ」
と伝えるだけでOKです。

 

このフォローがあるかないかで、
子どもの心の傷つき方が大きく変わります。

 

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