子どもを否定ばかりしてしまう親へ
否定ばかりする親に関するページ内容
子どもを否定してしまう親の影響について
解説します。
「どうしてできないの」
「なんでこんなことも」という
否定的な言葉を投げかける親は多いものです。
ただ、子どもへの否定的な言葉かけは、
自己肯定感の低下や
学習意欲の減退を引き起こします。
元教師の視点から、
子どもへの適切な言葉かけと、
親子関係改善のポイントを解説しました。
目次

子どもを否定する父親・母親の3つの特徴と心理分析
そもそもなぜ、
子どもを否定してしまうのでしょうか。
親の心理メカニズムから、
次の3つの理由が挙げられます。
自分の意見が正しいと思うから
親は子どもと比べて、経験や知識が豊富です。
その分、子どもの選択肢は
間違って見えることがあるでしょう。
そのため、子どもの意見を否定し、
自分の考えを優先させてしまいます。
子どもの将来が不安だから
子どもの将来に不安を感じていると、
否定しがちになります。
たとえば、ゲームばかりしている姿を見ると、
勉強をさせようとして
否定的な言葉をかけることがあるでしょう。
欠点に目がいきやすいから
子どもも人間なので、失敗や短所もあります。
こうした悪いところばかりが目につくと、
指摘が増えてしまいます。
子どもにとっては、否定と感じるでしょう。
以上3つはすべて、
親からすると「子どもへの愛情」です。
しかし、子どもにとっては
「自分は否定されている」と感じることになります。
否定的な言葉がもたらす子どもへの3つの危険な悪影響
子どもを否定し続けると、
3つの悪影響が起こります。
- 自己肯定感の低下
- 反抗的な態度
- 心の傷
この3つです。
詳しく見ていきましょう。
自己肯定感の低下
否定され続けると、
子どもは自分の行動に自信が持てなくなります。
すると、挑戦を避けるようになるため、
大成功ができない人生になるでしょう。
人間関係の構築も難しくなります。
反抗的な態度
否定され続けるとストレスがたまり、
反抗的な態度になります。
親子関係の悪化に加え、
非行や引きこもりの原因となるでしょう。
心の傷
反抗的な態度のように
エネルギッシュに反抗する状況は、
長続きしません。
次第に無気力になっていくでしょう。
長期的にはうつ傾向、不登校、
対人関係のトラブルなどの
深刻な問題を引き起こす可能性があります。
子どもを否定するのは、
親の愛情からの行動だとしても、
子どもにとっては不幸といえます。
早めに改善していく必要があるでしょう。
否定がすべてダメなわけではない
子どもを否定することが、
すべてダメなわけではありません。
子どもが人に迷惑をかけたり、
法律やルールに違反したりした場合は、
正しく叱り、しつけをしましょう。
善悪のつけられない子どもにならないためにも、
ダメなことはダメとしっかりと伝えることが大切です。
場面別!上手に肯定するための声かけ法
子どもへの否定をやめて、
肯定的に声掛けするには
どうすればいいのでしょうか。
ポイントは、
「子どもに求める基準を下げること」です。
ここができていれば、子どもを否定せずに済みます。
場面別での声かけ法を見ていきましょう。
勉強面
×「なんで70点しか取れないの?」
〇「しっかり勉強頑張ったね!」
子どもが80~90点をとってくると
思っていた場合、70点をとってきたら
残念な気持ちになります。
そのため、
「きちんとテストを受けられれば良し」
「テスト勉強を頑張るだけで偉い」
こうした基準に変えていきましょう。
準備が遅い時
×「何してるの!早くしなさい!」
〇「あと10分で出発ね。手伝おうか?」
子どもがテキパキ動けると思っていると、
こうした言葉が出てしまいます。
そのため、
「手伝って間に合えばOK」という基準にしましょう。
友達とケンカした時
×「またケンカしたの!いい加減にして!」
〇「どうしてケンカになったの?」
子どもはケンカをしない、
という基準になっていることが原因です。
「子どもはケンカをする生き物。
そこから学ぶこともある」
という基準に変えましょう。
このように様々な場面で、
基準を下げておくようにしましょう。
そうすることで、
自然と肯定的な言葉かけができるようになります。
肯定する声をかけるための心の整え方
いくら基準を低くしても、
親がイライラしていたり疲れていたりすると、
つい突発的に否定的な言葉をかけてしまいます。
そのため、日頃から
親自身の心を整えておくことが大切です。
そこで意識していただきたいのが、
子どもと会話をする直前や最中に
「深呼吸をすること」です。
たった数秒だけでも頭の中をリセットすることができ、
冷静になることができるでしょう。
その上で、「子どもの視点に立つこと」
も意識してみてください。
子どもをすぐに否定するのではなく、
子どもの言動の背景を考え、共感を意識するのです。
たとえば、子どもが朝ダラダラしているとしましょう。
このとき、
「もしかしたら学校で嫌なことがあるのかな」
「昨日の夜寝られなかったのかな」というように、
子どもの視点に立って考えることで、
否定的な言葉を減らすことができます。
また、肯定的な声かけをするために、
毎日1ついいところをメモしておくことが
おすすめです。
子どもの良い面に目を向ける習慣をつけることで、
否定的な発言を自然と減らすことができるでしょう。
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