お手伝いでお小遣いを渡すべきかどうか知りたい方へ
子どものお手伝いに関するページ内容
お手伝いとお小遣いの関係について
解説します。
子どもにお手伝いをさせる際、
お小遣いを渡すかどうか
悩む親は少なくありません。
一度渡してしまうと、
お小遣いなしではお手伝いが
できなくなる可能性があるからです。
では、どうするのがいいのか。
元教師の経験から、
お手伝いとお小遣いの
適切な設定方法や金額をまとめました。
目次

お手伝いをしない子ども3つの心理
お子さんって、
お手伝いはしてくれますか?
子どもがお手伝いをしない主な理由は、
- やり方がわからない
- 動機づけの問題
- 親の態度の影響
この3つです。それぞれ詳しく見ていきましょう。
やり方がわからない
子どもは何をどうすればいいのかわからず、
「間違ったら怒られるかも」
と不安になることがあります。
すると失敗して怒られるくらいなら、
手伝わない方がいいと
考えてしまうのです。
たとえば、「食器を片付けて」と言われても、
どこに何を置けばいいのかわからず
やりたがらないことがあるでしょう。
動機づけの問題
「面倒くさい」「楽しくない」「他にやることがある」
といった理由で、お手伝いを嫌がる子もいます。
たとえば、テレビを見ている最中に
「今すぐ掃除して」と言われても、
やる気は出ないでしょう。
親の態度の影響
命令口調で指示されたり、
強制的にやらされたりすると、
お手伝いに対して否定的な気持ちになります。
また、「ちゃんとやっても褒めてもらえない」
と感じると、やる気をなくしてしまうでしょう。
以上3つが、
子どもがお手伝いをやりたがらない理由です。
もしお子さんが手伝ってくれない場合、
該当する部分がないかチェックしてみましょう。
お手伝いのお礼にお小遣いを渡すのはアリ?
では、お手伝いをさせるために、
お小遣いを渡すのはアリなのでしょうか。
これは、状況によって異なります。
間違った状況で渡してしまうと、
上手くいかなくなるので注意しましょう。
いいケース、ダメなケース
それぞれわけて解説します。
ダメなケース
家族の一員として「当たり前にすべきこと」
にはお小遣いを渡してはいけません。
お金がもらえないと、
今後やらなくなってしまう可能性があるからです。
例:自分の部屋の掃除や、学校のカバンの整頓など
これでは、家族としての役割を果たす意識が
育ちにくくなるでしょう。
いいケース
本来は親がやるべきことを、
子どもが代わりにやってくれた場合には、
感謝の気持ちを込めて
お小遣いを渡すのは良い方法です。
例:「今日はお母さんが忙しいから、
洗濯物を畳んでくれたら助かるな」とお願いし、
実際にやってくれた。
こうした場合には、
お礼としてお小遣いを渡すのは効果的でしょう。
つまり、お小遣いを渡すかどうかは、
「家族の役割としてやるべきこと」と「特別なお手伝い」
にわけて考えることが重要です。
年齢別!適正なお小遣いの金額の相場はこれだ!
次に、お小遣いの額について
考えていきましょう。
お小遣いは、子どもの年齢に応じて
適切な額を決めることが大切です。
住んでいる地域や家庭環境、
本人がどれぐらい貯金をしているかによっても
変わりますが、
小学生:毎月1,000円~2,000円+α
中学生:毎月3,000円+α
高校生:毎月5,000円+α
このぐらいの額が相場といえるでしょう。
※αは、特別なお手伝いに対する報酬や
臨時のお小遣いを指します。
お小遣いが多すぎるor少なすぎるとどうなる?
お小遣いを多く与えすぎてしまうと、
物を大切にしなくなります。
また、友達に「〇〇買ってやるよ」などと、
傲慢な態度になる可能性があるでしょう。
一方、お小遣いが少なすぎると、
友達と同じように遊ぶことができません。
疎外感を感じたり、
友人関係が築きにくくなったりすることもあります。
そのため、子どもの年齢や状況によって
適切な額を決めることが大切です。
子どものやる気を引き出す!4ステップ習慣化テク
では、上手にお手伝いを促すには
どうすればいいのでしょうか。
実は、正しいやり方があります。
次の4つのステップを意識すると
上手くいきやすいので試してみてください。
STEP0:日ごろから良好な親子関係を作る
親子が良好な関係であることが、大前提です。
会話もなく、信頼できない親からのお願いごとは、
子どもも聞きたくないからです。
まずは、子どもとしっかり向き合い、
楽しく会話できる関係を築きましょう。
STEP1:家族の役割としてお手伝いの内容を決める
次に、子どもにも何か役割を持たせることが大切です。
たとえば「4月から中学生になるし、
少し家のことも手伝ってくれる?」
と聞いてみましょう。
「食後に机をふく」「食器を片付ける」「ゴミを出す」
など、具体的に役割を決めると
スムーズに習慣化できます。
STEP2:きちんとできたらしっかり褒める
子どもが実際にやってくれたときには、
「ありがとう」「助かったよ」などと伝えましょう。
一言声をかけるだけでも、
子どものモチベーションが上がります。
「また明日もよろしくね」と伝えて、
継続させましょう。
STEP3:特別なお手伝いにはお礼としてお小遣いを渡す
プラスαのお手伝いをしてくれた場合には、
お小遣いを渡していいでしょう。たとえば、
- 洗車を手伝ってくれた
- 親の代わりに買い物や夕食づくりをしてくれた
といった場合です。
ただし、渡し過ぎはトラブルになるので、
注意しましょう。
STEP4:定期的にやるべきことは見直す
子どもがお手伝いに飽きたり、
負担に感じたりすることもあるでしょう。
そのため、定期的にやるべきことを
見直すことが大切です。
年齢や能力、子どものスケジュールに応じて、
役割を変更したり
難易度を調整したりするようにしましょう。
このステップを順に行うことで、
子どもはお手伝いを習慣化することができます。
社会性にもつながり、
親としても負担が減っていくはずです。
【最重要】最も大切な「良好な親子関係」の築き方
子どもへのお手伝いを促すためには、
「良好な親子関係」という土台が
必要であるとお伝えしました。
そこで、質問です。
あなたはお子さんと
他愛もない話ができる関係ですか?
子どもから学校や進路の話などをしてくれるなら、
心配はありません。
しかし、「おはよう」と声かけても無視されたり、
部屋に閉じこもって
ゲームばかりしていたりする状況では、
なかなかお手伝いをさせることは難しいでしょう。
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