子どもの自傷行為の対応法を知りたい方へ

意外な心理が隠されています!

自傷行為に関するページ内容

 

ここでは、

自傷行為をする子どもの対応について
解説します。

 

リストカット、爪を噛む、壁を殴るなど、
自分を傷つける行為を自傷行為と言います。
最近、中学生や高校生で行う子が、
増えています。

 

なぜ、やってしまうのでしょうか?
元中学校教師で子育て本の著者が、
複雑な心理を解説しました。

 

無理矢理やめさせようとすると、
悪化することがあるので注意しましょう。


自傷行為とは?リストカット・髪を引っ張る・爪を噛むなど

自傷行為イラスト

自分で自分を傷つける行為を、
「自傷行為」と呼びます。
思春期の子に多い
自傷行為の一例として、

 

  • リストカット(カッターで腕を切る)
  • 爪を噛む
  • 薬をたくさん飲む
  • 壁を殴る
  • 自分の髪を引っ張る

 

こういった行為があります。
「爪を噛む」のは、ただの癖であるケースもありますが、
指がボロボロになるまで噛んでしまうのは
自傷行為のひとつだといえるでしょう。

 

 

また、カッとして壁を殴る行為も、
痛いの知っていて続けてしまうのは、
自傷行為のひとつといえます。

 

 

こういったサインには早めに気づいて、
対処することが大切です。
一歩間違えると、命の危険があるからです。

 

子どもが自傷行為をする3つの心理

では、なぜ自傷行為を
してしまうのでしょうか。

 

実は、3つの心理が隠れています。
詳しく見ていきましょう。

 

①辛さや不安から逃れるため

1つ目は、辛さや不安から逃れるためです。
ほとんどの場合、自傷行為は
「死にたい」という願望があって行っているわけではありません。

 

いじめや親からの虐待など、
自傷行為の痛み以上につらいことから逃れるために、
自分を傷つけて「生きている」実感を取り戻そうとしているのです。

 

自傷行為は、マラソンのランナーズハイと同じで、
脳内物質の影響で高揚感が得られるとも言われており、
くり返してしまう子も少なくありません。

 

②親に気づいてほしいため

2つ目は、親に気づいてほしいからです。
自傷行為をしていることを、
親に隠す子もいれば、
親に気付いてもらおうとする子もいます。

 

 

後者の場合、
理由としては、

 

  • 自分の辛さをわかって欲しい
  • 自分はこんなに悩んでいるんだ
  • 自分を愛してほしい

 

ということを、言葉ではなく自傷行為をすることで、
訴えているケースが多いです。

 

③発達障害

3つ目は、発達障害です。
発達障害を持っている子は、パニックになると
何をしたらいいかわからなくなってしまう子が少なくありません。
そのため、

 

  • 頭を床や壁にぶつける
  • 自分の腕を噛む

 

こういった自傷行為に及んでしまうケースがあります。

 

もちろん、その他の理由もありますが、
私が今までサポートしてきた中で、多いのはこの3つです。
では、どのようにやめさせることができるのでしょうか。

 

リストカットなどをやめる方法は、不安の原因をなくすこと

自傷行為をやめさせるために、
無理に刃物を取り上げたり、
頭ごなしに叱りつけたりしては
いけません。

 

 

子どもは不安な気持ちを
和らげるためにやっているので、
無理に止めると余計に苦しくなるからです。

 

 

大切なことは、
根本的な不安や心のつらさの原因を解決することです。

 

  • いじめを早急に解決するor転校をする
  • 親が毎日「勉強しろ」と言っているなら、言わないようにする

 

このように、子どもの辛い気持ちをきちんと理解して、
不安の原因をなくしましょう。

 

 

また、根本的な原因がすぐに解決するとは限りません。
解決するまで時間がかかりそうなら、
不安を解消する他の方法を子どもと一緒に探しましょう。
たとえば、

 

  • リストカット→足をたたく
  • 壁を殴る→クッションを殴る
  • 爪を噛む→ガムを嚙む

 

というように、何か他の方法で、
気持ちを落ち着かせられないかを、
子どもと相談します。

 

 

もちろん命の危険がある場合などは、
無理やりやめさせる必要があるケースもあります。
この場合は、専門家指導の下で、
行うようにしましょう。

 

中学生の親の場合、一人で悩まないこともが大切

子どもの自傷行為を見ると、
親も苦しくなりますよね。

 

 

このときに大切なのが、
一人で抱え込まず、
専門家、スクールカウンセラーなどと一緒に
対応していくことです。

 

 

特に発達障害の場合、専門家のサポートは必須でしょう。
いくら特性がわかっていても、
すべてを理解するのは困難だからです。
児童精神科医とともに、子どものサポートをしていきましょう。

 

 

また原因が複雑化すると、
原因解決が難しいケースもあります。

 

 

長期戦になる可能性もあるため、
親自身も心のケアを忘れないようにしましょう。

 

普段から意識してほしい子どもへの向き合い方

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自傷行為をやめさせるためには、
子どもの不安な気持ちとなる原因を、
根本的に解決する必要があるとお伝えしました。

 

 

実はこの解決のためには、
今お子さんがどんなことを感じ、
何を不安に思っているか把握しなければなりません。

 

 

そのために必要なのは、
普段から学校の出来事や、
友達の話などの他愛もない話ができるような親子関係です。

 

 

子どもが辛い気持ちや悩みなどを
相談することができれば、
自傷行為をしなくても済むからです。

 

 

では私たち大人は、
どういった姿勢で子どもに接していけば
良いのでしょうか?

 

 

実は意識すべきことが7つあります。
このポイントについて私は現在、
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動画で解説!!子どもが自傷行為をする3つの心理の詳細編

 

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