子どもが心の病気なのかどうか知りたい方へ

心の不調サインとは?対応法も解説します

子どもの心の病気に関するページ内容

 

ここでは、

子どもの心の病気について
解説します。

 

最近、うつや不安障害などの
心の病気が子どもたちの間でも
増えてきています。

 

そこで、元教師だからわかる、
子供の心の病気の原因や種類と
親でもできる診断法や解決手順

まとめました。

 

少しでも子どもの様子がおかしい場合、
早めにチェックしてください。
状況が悪化すると長期化してしまいます。


近年!子供の心の病気が増えている2つの理由

ここ数年、
子供の心の病気に関する相談が増えています。

 

 

そこで実際に調べたところ、
子供の心の病気の数のデータは、
見つかりませんでした。

 

 

しかし、
「日本人の精神疾患は増えている」
というデータがありました。

 


※厚労省の「地域で安心して暮らせる精神保健医療福祉体制の実現に向けた検討会 」から引用

 

 

また、子供の自殺者数も
年々増えているというデータもあります。

 


※令和4年度「こども家庭庁提出資料」から引用

 

これらのデータを総合的に考えると、
子供の心の病気も増えていると考えられるでしょう。

 

 

では、なぜこんな状況になってしまったのか。
私の経験則からお伝えすると、
子供の心の病気が増えている理由は
主に2つ挙げられます。

 

①SNSの普及

SNSの普及によって、
学校だけでなく家でも
友達付き合いができるようになりました。

 

そのため少しでもトラブルや友達に対する苦手意識があると、
子供の心に負担がかかってしまいます。
またSNSを使ったいじめも増加していることも、
要因のひとつです。

 

②核家族の増加

「親と子供だけ」という
核家族が増えたことも原因として挙げられます。
なぜなら、同時に共働き世帯やひとり親世帯が増えているため、
子供が孤独に過ごす時間が増えているからです。

 

すると、家にいるだけで寂しさを感じたり、
悩みがあっても家族に相談しづらくなったりするため、
心が苦しくなってしまうわけです。

 

以上の2つの理由から、
子どもの心の病が増えていると考えられます。

 

思春期の子供によくある3つの心の病気と簡単な診断テスト

では、思春期の子供には、
どのような心の病気が
多く見られるのでしょうか。

 

 

こちらも子供に特化したデータは、
見つからなかったのですが、
日本人に見られる主な心の病気は
次の3つ
です。

 

 

おそらく子供の場合も、
同じような症状が多いと考えられるでしょう。

 

気分障害

気分障害とは、持続的に気分が落ち込む(うつ病)
または高揚する(双極性障害)ことを言います。
昨日はやたらテンションが高かったけれど、
今日は落ち込んでいるなどの気分の変化があります。

 

神経症性障害

現実と非現実の区別がつくけれど、
日常生活に支障をきたすことがある障害です。
強い不安や恐怖を感じる「不安障害」などがあり、
学校に行けなくなるケースも少なくありません。

 

統合失調症

現実との境界が曖昧になる状態です。
強い不安や恐怖を感じるだけでなく、
幻覚や幻聴なども出てきます。

 


※厚労省の「地域で安心して暮らせる精神保健医療福祉体制の実現に向けた検討会 」から引用

 

1分でわかる!簡単診断テスト

では、子どもがこれらの病気の
可能性があるのかどうかは、
どのように調べればいいのでしょうか。
一度、次の5つの質問をチェックしてみてください。

 

  1. 以前は楽しんでいた活動に興味を示さなくなっている
  2. 理由もなく泣いたり、落ち込んだりする
  3. 頻繁に体の不調(頭痛、腹痛など)を訴えるが、

    診断しても理由が見つからない

  4. 寝つきが悪かったり、夜中に何度も目を覚ましたりする
  5. 自分を否定するような発言が多い

 

お子さんはいくつ当てはまりましたか?
たくさん当てはまるほど、
何かの心の病気になっている可能性が
高いと考えられます。

 

うつ病や不安障害になる理由と病院に行くかの判断方法

では、なぜ子どもは心の病気に
なってしまうのでしょうか。

 

 

様々な原因があるのですが、
大きく2つにわけて説明します。

 

遺伝的要因

1つ目は、遺伝的な要因です。
親が同じような病気になっていると、
発症リスクが高まるといわれています。

 

ストレス

2つ目は、ストレスです。
遺伝的要因よりも、
ストレスの要因の方が大きいでしょう。

 

思春期の子どもにとってのストレスとは、
友達関係や家族関係です。

 

これらの悩みがあって
激しいストレスを抱えている場合、
発症リスクは高くなります。

 

以上、2つの要因が大きく関わっています。
なお、この2つ以外にも、

 

  • 生活習慣の悪化
  • 落ち込みやすい性格
  • 過去のトラウマ
  • ホルモンバランスが崩れている

 

などが原因になることもあります。
ただ、ストレスが原因になることの方が、
圧倒的に多いでしょう。

 

 

もし親だけでは対応が難しかったり、
ストレスをなくしても変化が起こらなかったり場合は、
一度心療内科などの病院に相談にいくことがおすすめです。

 

親ができる改善のための3つのアプローチ

では、子供が心の病気に
なりかけていたらどうすればいいのでしょうか。

 

 

まず、ストレスを緩和するだけでも
症状は改善します。
そこで、次の3つのことを
意識しましょう。

 

安心できる家庭環境作り

1つ目は、安心できる家庭づくりです。
親が過干渉に接していたり、
手を出したりしている場合、
子どもには大きなストレスとなっています。

 

こういったことは、絶対にやめましょう。
また、子どもが安心して過ごせるように、

 

  • 家族だんらんの時間をつくる
  • 親子のスキンシップを大切にする
  • 適度な自由を与える

 

などを意識することも大切です。
家庭でストレスが解消できると、
心の病気も改善につながるでしょう。

 

ストレスの原因を解決

2つ目は、ストレスの原因を解決することです。
学校でいじめを受けた場合、

 

  • 学校の先生と連携して解決する
  • 他の場所から再スタートを切る

 

などの対応を早急に行うことが必要となります。
根本的なストレスの原因を解決しましょう。

 

困ったときは早めに相談

上記の対応を行っても改善されな場合は、
児童精神科医、公認心理師、スクールカウンセラー等の
専門家に相談しましょう。

 

専門家と一緒に治療やカウンセリングを受け、
家庭や学校でもサポートを続けることが大切です。
早めの対応が、子どもの心の回復に繋がるでしょう。

 

家庭でのストレスをなくすための最短ルートはコレ

思春期の子育て無料講座

子どもの心の病気を改善するには、
ストレスとなる原因を
解決する必要があるとお伝えしました。

 

 

そのためには、
今お子さんがどんなことを感じ、
何を不安に思っているか把握しなければなりません。

 

 

そこで必要なのが、
普段から学校の出来事や、
友達の話などの
他愛もない話ができるような親子関係です。

 

 

子どもが辛い気持ちや悩みなどを
相談することができれば、
ストレスは減らせるからです。

 

 

では私たち大人は、
どういった姿勢で子どもに接していけば
良いのでしょうか?

 

 

実は意識すべきことが7つあります。
このポイントについて私は現在、
思春期の子育て無料講座という形で、
お伝えしています。

 

 

今なら3980円で販売していた
「思春期の子どもの問題行動解決マニュアル」
も受講特典としてプレゼントしているので、
よかったらこちらも参考にしていただけばと思います。

 

 

※すでに5万人以上の方が受講し、PTA向けの講演会でもお伝えしている内容です。

 

動画で解説!!子どもの心の病気の種類と簡単チェック法の詳細編

 

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