長期的な目標を決めたい中高生へ
将来設計のやり方に関するページ内容
中学生の将来設計のやり方について
解説します。
「将来何になりたいかわからない」
「どう考えればいいのかわからない」と
悩む中学生は少なくありません。
将来設計のシミュレーションは、
進路選択の土台となり、
学習意欲向上にもつながる
重要なプロセスです。
元教師の経験から、
中学生のための将来設計ワークシートと
その活用法についてまとめました。
目次

なぜ、中学生や高校生は将来設計ができないのか?
あなたや、あなたのお子さんは、
将来のことを考えられていますか?
おそらく、
しっかりと考えられている子は、
ほとんどいないでしょう。
それはなぜでしょうか?
子どもたちが将来について考えない理由には、
以下の3つが挙げられます。
やり方がわからない
1つ目は、やり方がわからないからです。
実は、大人でもしっかりと将来設計を立てている人は
多くありません。
私自身、社会人になってから
本を読んだり勉強会に参加したりして学んだものの、
学生時代にはここまで考えられませんでした。
つまり、親が教えたくても、
そもそも「どうやればいいのか」
がわからないことが多いのです。
サポートの仕方がわからない
2つ目は、親や学校の先生も、
サポートの仕方がわからないからです。
進路や将来について考えることの大切さを
理解している親や先生は、もちろんいます。
しかし、学校では道徳や学活の授業などで
取り上げる程度になることが多いでしょう。
これでは、十分なサポートが
できているとは言えません。
必要ないと思っている
3つ目は、必要ないと思っているからです。
実際に9割の子どもは
「将来設計ってやる意味あるの?」
と疑問に感じています。
目の前の勉強や部活動に追われているうちに、
将来のことを考える時間がなくなっているのです。
以上の3つが、子どもの将来設計ができていない理由です。
将来設計をせずに社会人になってしまうと起こる3つの悲劇
もしも将来設計をしないままだと、
どうなってしまうのでしょうか?
実は、次の3つの悲劇が起こる
可能性が高くなります。
- 高校3年生になって進路が決まらない
- 社会人になってから路頭に迷うことがある
- 夢が叶うスピードが遅くなる
です。それぞれ詳しく見ていきましょう。
高校3年生になって進路が決まらない
高校受験は、その時点で夢が決まっていなくても
将来に大きな影響はありません。
普通科を選んでおけば、
卒業後の進路を柔軟に選べるからです。
しかし、大学や専門学校では細かい学科にわかれ、
専門的な分野を学びます。
そのため、高校3年生になっても進路が決まらないと、
「どの学科に進学すればいいかわからない」
「何を勉強すればいいかわからない」
という状態になり、
結果的に勉強のやる気を失うケースもあります。
社会人になってから路頭に迷うことがある
やりたい仕事の方向性が決まらないまま就職すれば、
仕事がつまらなくなる可能性があります。
仕事の不満を言い続ける毎日になるかもしれません。
もちろん、転職をして
新しい道を探すこともできますが、
「行動」するより「我慢」を選んで、
やりたくもない仕事をやるケースもあるでしょう。
夢が叶うスピードが遅くなる
将来設計ができていないと、
やりたいことが見つかったときに準備が遅れ、
目標達成までに時間がかかってしまいます。
早くやっておけばおかった、
と後悔することが増えるでしょう。
以上3つが、将来設計をしないと起こることです。
こうならないように、次のワークを実践しましょう。
5分でできるワークシートを使うだけで上手くいく
では、具体的にどのように
将来設計を立てていけばいいのでしょうか?
中高生の段階では、以下の5つのステップを
意識するとよいでしょう。
自己理解
1つ目は「自己理解」です。
自分の強み、興味、価値観をざっくりでいいので、
考えてみましょう。
まだまだわからない部分もあると思うので、
完璧にやる必要はありません。
まずは考えてみることが大切です。
進路選択
2つ目は「進路選択」です。
今の時点の考えでいいので、
どの学科・職業に進むかを想像してみましょう。
「ゲームに関する仕事がしたい」
「看護師に興味がある」
ぐらいの感じで問題ありません。
将来の夢
3つ目は「ざっくりとした方向性を決めること」です。
たとえば、世界一周をしたい、会社を経営したい、
時間にしばられない仕事がしたいなどです。
具体的な職業でなくても大丈夫です。
目標設定
4つ目は「何をするかの目標を立てること」です。
- 短期(今年中に達成したいこと)
- 中期(高校卒業までに達成したいこと)
- 長期(10年後の自分)
と、期間によってわけて考えましょう。
まだ将来の夢や進路選択が見えていない場合は、
仮の計画でも大丈夫です。
本を探したり、積極的にいろいろな活動をしてみたり
するといいでしょう。
行動計画
5つ目は「今から何をすべきかを整理」
していきましょう。
目標を決めただけで、満足してはいけません。
上記を踏まえて行動に移していきましょう。
なお、上記の内容は、
以下のワークシートにまとめてあります。
無料でダウンロードできますので、
よかったら印刷してご利用いただければと思います。
中高生の親が子供と一緒に人生シュミレーションをする手順
将来設計のやり方がわかったとしても、
なかなか親子で実践できないと
悩むケースもあるでしょう。
そこで将来設計を進める上で、
大切なポイントを3つお伝えします。
愛情バロメータを上げる
1つ目は、愛情バロメータを上げることです。
親子関係が悪い状態だと、
子どもは親の提案を
素直に受け入れてくれません。
まずは信頼関係を築くために、
子どもの嫌がることをやめて、
できる限り望みを聞いてあげましょう。
愛情バロメータが上がれば、
子どもは将来に希望を持つことができます。
将来設計について、
前向きに考えることができるようになるでしょう。
興味を持ったタイミングで提案する
2つ目は、子ども自身が興味を持ったタイミングで
提案することです。
唐突に「将来について考えなさい」と押し付けても、
子どもはやりません。
進路の話が学校で出たときや、
子どもが将来に関心を持ったタイミングで話をすると、
前向きに取り組めるようになるでしょう。
できれば毎年更新する
3つ目は、定期的に見直しをすることです。
中高生の時期は、興味や目標が変わりやすいです。
一度決めたら終わりではなく、
定期的に見直しをしましょう。
1月1日、4月1日など、
年や年度が変わるときに行うのがおすすめです。
簡単なメモ書きでもいいので、
修正を加えていきましょう。
これら3つのことを意識しつつ、
将来設計のワークシートをやってみましょう。
進路が明確になったり、
将来の夢の選択肢が増えたりします。
親子で時間をつくって、取り組んでみてくださいね。
最短で愛情バロメータを上げる方法
子どもの将来を心配するあまり、
「少しは勉強しなさい」
「ゲームなんてやめて塾にいきなさい」
などと、言いすぎていませんか?
これでは愛情バロメータが下がり、
子どもは将来に希望を持てなくなってしまいます。
また、こんな状態では、
親子で将来設計をすることは難しいでしょう。
そこで現在私は、
「思春期の子育て講座」を無料で配信しています。
- 思春期の子どもの気持ちと接し方
- 子どもとの会話が3倍に増えるコミュニケーション術
- 不登校や引きこもりの解決法
- 親に対する暴言や暴力の解決法
これらの内容を、全て無料でお伝えしています。
子どもが望むことを理解できれば、
短期間で愛情が的確に伝わるでしょう。
すると親子の会話が増えていき、
家族みんなが笑顔を取り戻せるはずです。
今なら3980円で販売していた
「子どもの問題行動解決マニュアル」を
受講特典としてプレゼントしています。
よかったらこちらもご活用いただければ幸いです。
※すでに全国にいる5万人以上の
お父さんやお母さんが受講し、
満足度は90%を超えています。
2022年には書籍化もされています。
動画で解説!!中高生版!将来設計の立て方の詳細編