子どもが起立性調節障害の方へ
起立性調節障害に関するページ内容
起立性調節障害の子どもに
親ができることについて
解説します。
起立性調節障害と聞くと、
薬を飲んで治すというイメージが
あるかもしれません。
しかし、これは半分正解で半分不正解です。
なぜなら、親の接し方がよくないと、
どれだけ薬を飲んでも治らないからです。
子どもが朝起きられるようになるために
親ができることをまとめました。
目次
起立性調節障害の原因とは?親のせい?
起立性調節障害は、
「自律神経の乱れによって
血圧が低下する病気」
です。症状は、
- 朝起きるのが辛い
- 立ちくらみがある
などがあります。
原因は「遺伝的な体質」と
「精神的なストレス」と言われていて、
この両面からアプローチをすることが大切です。
ほとんどの子どもは、
「学校」もしくは「家庭」が
ストレスの原因です。
親の接し方によって、
家庭でのストレスを感じさせている場合は、
親も原因のひとつといえるでしょう。
居心地のいい家庭を作ったり、
学校でのトラブルを解決してストレスを減らすことが、
解決への最初のステップとなります。
朝起きられない子どもを怒るのは効果的か?
起立性調節障害の子どもは、
朝起きられなくなります。
このとき、
起きないことを叱るのは、
絶対にやめましょう。
サボっているわけではないからです。
体調が優れず、
血圧が低くなって起きられない状態なのです。
そこで叱ってしまうと、
子どもはさらにストレスがたまり
症状が悪化するでしょう。
「無理をさせない」ということが基本です。
そして、本質的な原因を解決していきましょう。
前述したように、ストレスの原因は、
- 学校でトラブルが起きている
- 家庭にいることがストレスになっている
ことがほとんどです。
そこから改善していかないと、
いつまで経っても起きられるようになりません。
親ができることはストレスの原因解決と接し方の改善
子どもの
「精神的なストレス」をなくすために
親ができることは、
- ストレスの原因を解決する
- 家庭での接し方を変える
- 児童精神科医と連携をとる
この3つです。
詳しく見ていきましょう。
①ストレスの原因を解決する
子どものストレスの原因をチェックしましょう。
たとえば、
- 学校で友達とのトラブルがないか
- 先生から高圧的指導を受けていないか
などを、子ども本人や先生に聞いてみるのです。
トラブルがある場合は、
信頼できる先生に相談して状況を改善させましょう。
②家庭での接し方を変える
学校でトラブルがなくても、
家庭でストレスを抱えていることもあります。
- 朝起きないことを叱っている
- 勉強の話ばかりしている
- 家にルールが多すぎる
こういったことも精神的なストレスとなり、症状の悪化につながります。
そのため、家庭での接し方を変えていきましょう。
「子どもが嫌がることをやめて、
子どもが望むことをする」ことが大切です。
③児童精神科医との連携
①②と並行して、
児童精神科医に相談をするといいでしょう。
遺伝的要因の場合、
一時的に血圧を上げる薬やサプリなどを利用して
改善することもあるからです。
ただし薬だけに頼るのではなく、
「精神的ストレス」の部分も同時にサポートしていくことが大切です。
私が過去に対応した起立性調節障害の子は、
これらのサポートで改善した子がたくさんいます。
3つすべてのサポートを、意識して行いましょう。
どうしても疲れたと感じるなら仕事を調整するのもあり
ここまで色々お伝えしましたが、
大切なのは
子どもへのサポートだけではありません。
親が自分の身体をケアすることも、大切です。
子どもが毎日学校に行けないことで、
親も精神的に疲れてしまうことがあるからです。
仕事も大変な場合は、
仕事を調整できないか会社に相談してみましょう。
自宅勤務や短時間勤務にしてもらうなどをして、
仕事の負担を一時的に減らすのがおすすめです。
また、子どもの症状が遺伝的体質の場合、
親もストレスを抱えやすいタイプかもしれません。
親が倒れてしまっては大変なので、
無理はしないようにしましょう。
誰かに話を聞いてもらったり、
週に1回は自分の楽しみをつくったりするなど、
親自身のストレスを発散することも大切です。
子育ての悩みは減らせます!
子どもにとっての
精神的ストレスをなくすことが、
起立性調節障害の改善につながると
お伝えしました。
とはいえ、思春期の子どもは精神的に不安定です。
子どもが何を考えているのか
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【動画で解説】起立性調節障害の子に親ができることの詳細編