暴言を吐く子どもへの対応を知りたい方へ

子どもの暴言に関するページ内容

暴言を吐く子どもへの対応法について
解説します。
子どもから「うざい」「死ね」などの
ひどい暴言を吐かれると、
親としてショックを受けたり
どう対応すべきか悩みます。
実はこれ、
感情的に怒り返すと危険です!
暴言を吐く原因と障害との関係、
親ができる適切な対応方法を
元教師の経験からまとめました。
冷静に向き合うことで、
暴言をやめさせ互いに尊重し合える
関係を築くことができるはずです。
目次
暴言を吐く子供の4つの原因と心理的背景

そもそも、なぜ子どもは、
暴言を吐くのでしょうか。
主に4つの理由があります。
お子さんがどこに当てはまるか、
チェックしてみましょう。
語彙力が少ない
1つ目は、語彙力が足りないパターンです。
小学生によく見られるのですが、
自分の気持ちをうまく言葉にできないのです。
本当は「お母さん、それは違うと思う」と
自分の考えを伝えたいのにうまく言えず、
結局「うざい」「ムカつく」などの
短い言葉で終わってしまいます。
友達、親、先生の真似
2つ目は、真似をするパターンです。
人間は、他の人の真似を
無意識にしてしまう生き物です。
そのため、先生や友達が暴言を吐いていると、
自分も同じことをしてしまいます。
特に思春期の子は、友達の影響を受けやすいです。
仲のいい子や先輩の暴言を、
自然と真似をすることがあるでしょう。
自分を守るため
3つ目は、自分を守るためです。
子どもが傷つくような言い方をすると、
自分を守るために暴言を吐きます。
日常のストレス発散
4つ目は、ストレス発散です。
ストレスが溜まったとき、
イライラを自分で解消できず、
暴言でストレスを発散しようとします。
主に子どもの暴言の理由は、この4つにわかれます。
お子さんがどこに当てはまるか、
チェックしてみましょう。
発達障害との関連性は?暴言行動の特徴と見分け方

上記の理由以外にも、
発達障害の特性で暴言が出ることもあります。
どういったパターンか、
詳しく見ていきましょう。
ASDの場合
ASD(自閉スペクトラム)の場合、
「相手がどんな言葉をかけたら
傷つくかがイメージしにくい」
という特性があります。
そのため、自分では暴言と思っていないのに、
相手に対して暴言を吐いてしまうことがあるのです。
ADHDの場合
ADHD(注意欠陥多動症)の場合、
衝動性やカッとなりやすい傾向があります。
そのため、イライラしたり
予期せぬことが起こったりすると、
暴言が出やすくなるのです。
発達障害かどうかは、どう見分ける?
では、発達障害かどうかを、
どのように見分ければ、いいのでしょうか。
これは、
「他の子と比べて発達障害の特性が強いかどうか」
をチェックしましょう。たとえば、
ASD
自分のルーティンがある、肌に触られると敏感
ADHD
不注意が目立る、気が散りやすい
などの特徴があります。
こういった特性を見て、
他の子と比べてひどい場合は、
発達障害の可能性があると考えていいでしょう。
元教師が教える!親ができる効果的な対応法3ステップ

子どもから暴言が出たとき、
親はどのように対応すれば
いいのでしょうか。
ここでは、
3つのステップで解説します。
ステップ1:まずは受け止める
子どもから暴言が出た時、
言い返してしまう方が多いです。
しかし、これはやめましょう。
もちろん、言い返したくなる気持ちはわかります。
ただ、思春期になると言い合いになってしまうため、
一旦は受け止めましょう。
暴言を言ってきたら、
「あ、そうか」「あなたの気持ちはわかるよ」
という感じです。
その方が、子どもは早く落ち着きます。
ステップ2:言葉を注意する
子どもが落ち着いて、
時間が経った後に、
次のように伝えましょう。
「さっきの言い方は、おかしいよね」
ここで「あんたが悪い」という、
人格を否定する言葉はNGです。
子どもは自分を守るために、
暴言を吐くようになります。
ステップ3:代替案を一緒に考える
最後に、代替案を一緒に考えましょう。
言葉が良くないといっても、
どういう言葉で伝えればいいかわからないと
同じことが起こります。
「こういうような言い方に変えてみようか」と、
代替案を伝えましょう。
子どもは「次はそうするね」となるはずです。
親が一方的に言っても聞かないので、
子どもと一緒に考えていく方がうまくいきます。
この3ステップを行うことで、
子どもの暴言は減っていくでしょう。
暴言を減らす!子どもの感情コントロール力を育てる方法

暴言は、イライラしたときに
出てしまうことが多いです。
つまり、
このイライラしたときの行動を、
コントロールできるようにすることが大切です。
もちろん人間なので、
イライラする感情は変えられません。
ただ、その後の行動は変えられます。
では、どのように変えていけばいいのでしょうか。
4つの方法を紹介します。
場所を変える
1つ目は、場所を変える方法です。
子どもがイライラしたとき、
その場にいたら目の前に
イライラするものがあります。
それが暴言につながってしまうので、
イライラしたら一旦その場から離れましょう。
2階に行ったり外に出たり、
トイレに行ったりするのもいいです。
こういったことを子どもと練習すると、
暴言が出る前にやめられるようになります。
ルーティンを決めておく
2つ目は、ルーティンを決めることです。
イライラして暴言が出そうになったら、
一旦スマホを触る、水を飲む、
手を洗いに行くなどです。
あらかじめルーティンを決めておくことで、
反射的に暴言を言うのを避けられます。
体勢を変える
3つ目は、体勢を変えることです。
イライラしたときに言葉を出すのではなく、
ジャンプをしたり散歩に行ったりしましょう。
体の動かし方を変えると、
イライラが落ち着くことがあります。
気持ちを変える
4つ目は、気持ちを変える方法です。
このイライラという気持ち自体を、
なくしてしまいましょう。
たとえば深呼吸をしたり、
目をつぶって10秒数字を数えたりします。
こういったこともイライラが軽減するので、
効果的です。
以上、4つの方法で
イライラを落ち着かせることができます。
何が子どもに合うかは、わかりません。
親はいろいろ提案して、
子どもに試させてみるのがいいでしょう。
一緒に考えて、「こんな感じはどう?」と提案すると、
うまくいきやすくなります。
【おすすめ】思春期の子育て講座

ここまで読んでいただいた方法を使えば、
お子さんがすぐに暴言を吐くタイプでも
冷静に対応できるようになるでしょう。
ただ、これまでお子さんに対して、
感情的に叱り続けていると、
親子関係が悪くなっていると思います。
この場合、親子関係を良好にしないと、
根本的な解決にはなりません。
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PTA講演会でも話している内容です。
動画で解説!!子どもが暴言を吐く原因と親ができる対応の詳細編




