子どもの不登校の原因がわからない方へ

不登校の原因がわからない悩みに関するページ内容

原因がわからない不登校への対応について
解説します。
子どもが学校に行けなくなっても、
理由を話してくれず原因が分からない
ケースが少なくありません。
親としてどう対応すべきか悩みますよね。
実はこれ、
無理に原因を探ると危険です!
原因不明の不登校に対して
先生と家庭が取り組むべきことを
元教師の経験からまとめました。
適切なアプローチをすることで、
子どもが安心して気持ちを話せる環境を作り
再登校への道筋を見つけることができるはずです。
目次
原因がわからない不登校によくある3つのパターン

お子さんが学校に行かなくなり、
理由を聞いても
はっきりとした答えが返ってこない。
こうしたケースは、多いです。
子ども自身、理由がわかっていない
こともあります。
ただし、これまで私が3万組以上の親子を
サポートしてきた結果、
原因不明の不登校には3つの共通点がありました。
漠然とした不安
1つ目は、漠然とした不安です。
学校生活で特に問題があるわけではありません。
しかし、なぜか学校に行くことが不安なのです。
「なんで?」と聞いても、
「よくわからないけど不安」としか答えられません。
これは、親から見ると理解しにくいことでしょう。
ただ、子どもにとっては、
大きな不安があるのです。
家庭内のストレス
2つ目は、家庭内のストレスです。
学校生活はうまくいっています。
しかし、家庭で見えないストレスがあるのです。
たとえば、両親の仲が悪いことがあります。
親からすれば、喧嘩は普通と思うかもしれません。
しかし、子どもにとっては、
それがストレスになっていることがあるのです。
また、兄弟から過干渉を受けていたり、
ルールが多すぎて家にいるだけで、
疲れてしまうこともあるでしょう。
薄い人間関係
3つ目は、薄い人間関係です。
友達がいないわけではありません。
ただ、深い関係ではないのです。
たとえば、グループ決めの時に、
友達が一緒になってくれるか
わからないような関係だとどうでしょうか。
親からすれば、
「誰かに声をかければいい」と思うかもしれません。
しかし、そういったことも不安で、
どうしても言い出せない子もいるのです。
子どもの不登校の原因がわからない場合、
この3つのどれかであることが多いです。
無気力なら愛情バロメータの低下か疲れが原因

もし、お子さんがすでに気力がなく、
無気力状態になっている場合、
さらに次のような原因が考えられます。
こちらも併せて改善をしないと、
学校に行けるようにはなりません。
愛情バロメータの低下
1つ目は、愛情バロメータの低下です。
親の愛情が子どもに届くと、
子どもの心の中の愛情バロメータが上がります。
これが上がると、子どもは気力が出てきます。
一方で下がってしまうと、無気力になるのです。
また親が愛情を注いでいても、
子どもがそれを愛情と感じられないこともあります。
この場合、愛情バロメータは下がってしまいます。
その結果、気力がなくなり、
学校に行けなくなってしまうのです。
体の疲れ
2つ目は、体の疲れです。
部活などで疲れてヘトヘトになってしまい、
気力がなくなることがあります。
ただし、体の疲れの場合は、
1日2日休めば行けるようになります。
3日以上学校に行けていない状態であれば、
体の疲れが原因とは考えにくいでしょう。
もちろん、病気にまで発展している場合は別です。
心の疲れ
3つ目は、心の疲れです。
たとえば、HSPといわれる敏感気質の子は、
いろんなことに気を使いすぎて、
ストレスを感じてしまいます。
親からすると、
「そんなの全然余裕でしょ」と思うことでも、
子どもは気を使いすぎてストレスになるのです。
その結果、心が疲れて、
学校に行けなくなってしまいます。
また、完璧主義の子も心が疲れやすいでしょう。
たとえば、
- 宿題が完璧にできていないなら、行かない方がマシ
- テストでいい点が取れないなら、受けない方がマシ
と考えることもあります。
完璧を目指してうまくいかず、
心が疲れて学校に行けなくなってしまうのです。
以上3つにも当てはまっていないか、
チェックしてみましょう。
心の疲れは、悪化するとうつになることもあります。
お子さんの様子を注意深くチェックしましょう。
わからない時に親が最初にやるべき3つの行動

それでも原因がわからない場合、
どうすればいいのでしょうか。
次の3つのことを行っていきましょう。
改善できる可能性があります。
家庭の雰囲気をよくする
1つ目は、家庭の雰囲気をよくすることです。
親の中では大丈夫と思っていることでも、
子どもからすると
ストレスになっていることがあります。そのため、
- 親が笑顔でいるようにする
- 夫婦喧嘩を減らす
- ルールを少し減らす
などをすることで、家庭の雰囲気が良くなります。
その結果、愛情バロメータも上がり、
心の疲れも溜まりにくくなるでしょう。
行けない原因を話し合っていく
2つ目は、行けない原因を話し合うことです。
家庭の雰囲気をよくしつつ、
少しずつ原因を聞いていきましょう。
「そういえば、学校行きたくない理由でもあるの?」
という感じです。
最初は「わからない」と言うかもしれません。
しかし、聞いていくと
少しずつ話してくれることもあるでしょう。
「実はこういうことがあって」
と言えるようになってきます。
先生と連携する
3つ目は、先生と連携することです。
学校での様子や変化を、
直接先生に聞いてみましょう。
担任だけでなく、
部活の顧問や子どもが信頼している先生に聞くことで、
わかることがあるかもしれません。
子ども本人に「先生に聞かないで」と言われた場合は、
「子どもから口止めされているので、内緒にしてほしい」
ということも伝えることが大切です。
1か月解決しなければ専門家に相談しよう

上記のような対応を1ヶ月行って、
何も改善しなかったら、
一度専門家に相談しましょう。
不登校は、
状況が悪化すればするほど、
解決に時間がかかるからです。
1ヶ月ぐらいの不登校なら、
1、2週間しっかり対応すれば、
そこまで時間がかからずに
行けることもあります。
しかし、3ヶ月、6ヶ月と伸びていくと、
最低でも1ヶ月以上は
きちんとサポートしていかないと、
解決できなくなります。
早いタイミングで原因がどこにあるのか、
専門家に相談して考えることが大切です。
ここでは、2つの相談先を紹介します。
スクールカウンセラー
1番相談しやすいのが、スクールカウンセラーです。
無料でできて、近くにいるからです。
ある程度不登校の知識もあり、
カウンセリングもできます。
まずはここに相談するといいでしょう。
公認心理師
しっかり相談したい場合は、
公認心理師という資格を持っている
専門家がいいでしょう。
なおかつ、不登校解決をサポートした、
実績のある先生に相談すると良いです。
より細かいやり方を、話してくれるからです。
公認心理師は、
不登校の子どもの心のケアができます。
こういった方に相談すると、
より深く原因と解決ステップを
一緒に考えてくれるでしょう。
不登校解決の専門家
長年不登校解決を専門にしてきた、
先生に相談することもできます。
ただし、最近は強引に不登校を解決する、
やり方をする先生もいます。
お子さんの状況を見て、
どういう先生に頼むかを判断するようにしましょう。
最後に、お子さん自身がうつになっている場合、
上記の方法と並行して、心のケアもしていきましょう。
一度うつになってしまうと、長らく改善ができません。
それが原因で、
学校に行けなくなることもあります。
この場合、公認心理師に相談するといいでしょう。
本人にカウンセリングをしてくれるため、
うつの症状が落ち着くはずです。
【必読】家庭の雰囲気をよくするために、親が心がけること

不登校の原因がわからない時、多くの場合、
先ほどお伝えした3つのパターンと、
4つの原因のどれかに当てはまります。
まずは、家庭の雰囲気をよくし、
愛情バロメータを上げることから始めましょう。
そこで現在、私が無料で配信している、
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参考にしていただければと思います。ここでは、
- 思春期の子どもの気持ちと正しい接し方
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