漢字や長文読解などで確実に高得点を取るには?
中学国語の勉強方法のページの内容
このページでは、
中学国語(定期テスト)の勉強方法を
解説します。
私が教師をしていたとき、
国語の勉強って何したらいいの?
こういった声をたくさん聞きました。
実は国語というのは、
少しの勉強で高得点を取れるボーナス教科です。
シンプルな勉強方法を実践すれば
だれでもすぐに点数が上がります!
中1、中2のうちから
この勉強を実践していけば、
高校受験の時にもきちんと点数が
取れるようになります。
その結果、
高校受験の合格率も大きく上がります。
目次
他の教科よりも苦手な中学生が多い理由
国語は、理科や社会など他の教科と比べても、
苦手な子が多いです。
この理由は、
「丸暗記だけで解けない」
と思っているからです。
理科や社会などは、
答えを丸暗記すれば、
それだけで7割は確実に取れます。
しかし、国語の文章問題などは、
丸暗記だけではできない問題も多いです。
これが苦手意識を植え付けます。
でも、大丈夫です。
実は国語も、ある程度は暗記だけで点数が取れます。
その後、ある勉強をしていけば、
暗記だけでは点数が取れない文章問題などでも、
高得点が取れるようになります。
国語の定期テスト対策では効率良く漢字を覚えよう!
【ステップ① 0点⇒20点】
中学校の国語の定期テスト対策には、
4つの段階があります。
現在20点以下の中学生は、
ステップ①として
漢字をマスターするところから、
始めましょう。
中学1年生のテストにも2年生のテストにも
必ず漢字は必ず出題されます。
多くの学校で、
漢字は10~30点ほど出ます。
まずはここで確実に点数を取るのです。
漢字は、
ただ覚えるだけで点数が取れる
ラッキー科目です。
つまり、やらないと損です。
では、どのように覚えていくのがいいでしょうか。
漢字を覚えるときのコツとして、
読みと書きの両方を覚えると良いです。
これは中間テストでも高校の入試問題でも同じです。
たまに、読みだけ覚えたり、書きだけ覚えたりする
中学生がいるのですが、
テストではどちらが出題されるかわかりません。
必ず両方を覚えるようにしましょう!
【漢字を覚えるときのポイント】
①単語カードを使う
多くの子は、漢字ドリルや漢字ノートを見ながら
直接ノートに書いて覚えていきます。
しかし、このやり方は非効率的です。
そこで、単語カードを使って覚えていくようにしましょう。
この方法に変えるだけで、
覚える時間を5分の1くらいにできます。
②書くよりもテストしながら覚える
上に書いたように、
ひたすらノートに書いて覚えていくのは非効率です。
1度書いたら、すぐにテストするようにしましょう。
一度しか書いていないので、
最初からすべて覚えることはできません。
そこで、できなかった漢字のみもう一度書いて、
覚え直すようにしましょう。
このように、ひたすら書くのではなく、
単語カードを使ってテストしながら覚えるだけで、
漢字を覚える速度は格段に速くなります。
教科書の音読をすると国語の点数がアップする!
【ステップ② 20点⇒50点】
テスト週間になると、
毎回長時間勉強しているのに、
なかなか国語の成績が上がらない子がいます。
こういった子たちに共通するのは、
教科書の音読をしていないことです。
なぜなら国語の定期テストって、
- 次の文章の( )に当てはまる接続詞を答えなさい
- 次の文章の( )に当てはまる言葉を書きなさい
という感じで出題されると思います。
この問題を解くための最も簡単な方法は、
頭の中に教科書の文章をそのまま叩き込むことだからです。
そして、教科書の文章を頭に入れる上で
最も簡単な勉強法は音読なのです。
一度、騙されたと思って音読をしてみてください。
すぐに50点までは国語の点数が上がるはずです。
ただしこの方法は
中間テストと期末テストでしか使えない方法です。
高校入試では、
教科書の文章がそのまま出題されることがないため、
勉強方法が変わります。
こちらについては、後ほど解説します。
【教科書の音読をするときのポイント】
①毎日の積み重ねで音読をする
教科書の音読をするときのポイントは、
長期的に計画を立ててやっていくことです。
1日10回×3日間=30回という形ではなく、
1日2回×15日間=30回という形で音読したほうが、
頭に入りやすいです。
1日に行う回数は2回までにして、
できれば定期テストの2週間前から、
少しずつ音読していくようにしましょう。
②黙読ではだめ!きちんと声に出す
音読が嫌いな中学生の場合、
黙読をしようとしてしまいます。これだと結果は出ません。
なぜなら黙読は、目だけで行うため頭に残らないからです。
一方音読は、口と耳も使うのでより記憶に残りやすくなります。
声に出すのが恥ずかしいという場合は、
誰も居ないところで行うようにしましょう。
声量は自分の声が聞こえる程度で良く、
大声で読む必要はありません。
音読をするのとしないのでは、
勉強の効率がかなり変わってくるので、
「絶対にしたくない!」ということでなければ、
取り組んでみてください。
中学校の国語の問題集を覚えると点数がアップする!
【ステップ③ 50点⇒80点】
教科書の文章を音読したら、
ある程度は頭の中に本文が入っている
状態になるかと思います。
これだけでも、
国語の定期テストの点数は、
大きく上がるでしょう。
ただ、次のような問題も、
出題されたらどうでしょうか。
下線部の言葉について作者の考えに近いものを、
次のア~エの中から選び、記号で答えなさい。
正直、教科書の文章を頭に入れているだけでは、
解くことができないですよね。
少し話がそれてしまうにのですが、
私はこういった問題を見るといつも思うことがあります。
作者の気持ちなんて作者にしかわからないじゃないか!!笑 と。
もしかしたらあなたも、
同じような疑問を持ったことがあるのではないでしょうか。
実はこういった問題は、先生が考えて、
答えを作っているわけではありません。
授業プリントや問題集に載っている問題を、
そのまま掲載して作っています。
そこで、こういった問題を解くためには、
授業プリントや問題集の答えを
そのまま覚えてしまうのがいいです。
これだけで80点までは点数を上げられます。
学校で使っている問題集や小テスト、
授業プリントなどの答えは、
丸暗記するようにしましょう。
【学校の問題集を解く時のポイント】
①記号だけ丸暗記するのではなく、答えを覚えよう
学校の問題集の答えを覚えましょう!と書くと、
答えの記号だけを丸暗記してしまう子がいます。
「ア」とか「①」とかだけ覚えてしまうパターンです。
この方法だと、点数は上がりません!
記号だけではなく、
答えそのもの(剛は、アイスクリームを食べたかった。とか)まで、
覚えるようにしましょう。
②1回で覚えられると思ったら大間違い!
よく「問題を1回解いたのですが覚えられません」
と悩んでいる中学生がいます。
正直、問題集を1回解くだけでは覚えらなくて当然です。
なぜなら、人間というのは、
繰り返し繰り返し頭に入れることで記憶となるからです。
問題集は、最低3回解くようにしましょう。
③記述問題を捨てない
記述問題が苦手という子は多いです。
しかし、記述問題は基本的に配点が大きく、
1問捨てるだけで5~10点マイナスになってしまいます。
なので記述問題を捨てるのはやめましょう。
公立中学校の場合は、
問題集や小テストで出た問題が、
定期テストでそのまま出題されることがあります。
同じ問題が出題されている場合は、
自分でアレンジすることはせず、
問題集や小テストの模範解答を
そのまま書くようにすると正答率が上がります。
私立中学や中高一貫校の場合は、
問題集や小テストから出題されないことも多いので、
そういう場合は、本文の中から答えを探します。
その際も、アレンジせず、
本文中から適切な部分を抜き出して、
解答するようにしましょう。
文法問題と長文読解力をアップさせて高得点を狙おう!
【ステップ④ 80点⇒95点】
もしあなたが国語の定期テストで、
90点以上を取りたいと思ったら、
学校で使っていない問題集を
1冊購入しましょう。
その問題集を使って、
文法問題対策と長文読解対策を
行っていくと90点を超えらえるように
なるからです。
中学校の国語の中間テストというのは、
学校で習ったところから出題されます。
ステップ①から③の方法を実践すれば、
学校で習ったところは完璧にマスターできます。
ただ、一部、学校で習っていない応用問題も
出題されます。割合としては20%ほどです。
ステップ①から③の勉強に加えて、
学校では使っていない問題集を使って
文法対策と長文対策をすることで、
応用問題が解けるようになります。
その結果、
90点以上取ることができるようになるのです。
以下、簡単にやり方をまとめたので、
参考にしてみてください。
国語の文法対策の基本
中学校の国語の文法問題対策は、
まず学校から配布されるプリントや問題集を
マスターするところから始めましょう。
特に、品詞の分類や倒置法などの活用技法は、
学校の問題集を1度解いただけで、
すぐに理解できるものではありません。
他の問題集の練習問題をしっかりと解いて、
正しい解き方を理解しましょう。
このとき、わからない問題があった時は、
先生に質問することが大切です。
次に、書店やAmazonに売っている、
文法対策問題集を購入して解きましょう。
いろいろな問題を解くことで、
少しずつ解けるようになってきます。
国語の長文対策法
中学校の国語の長文対策は、
教科書の音読をするところから始めましょう。
文章の流れを頭に入れることで、
問題を解くスピードが速くなるからです。
ただ、高校受験の長文読解の問題の対策に関しては、
教科書を音読しても解けるようにはなりません。
そこで以下の2つの対策をしていきましょう。
①解き方のパターンを覚える
長文読解の問題を解くときに、専用のパターンがあります。
例として、問題文に「なぜ」と出てきたときは、
「~から、~ので」と言った部分が答えになることが多いです。
「なぜ」という言葉は、理由を聞かれているので、
「~から、~ので」という答えになりやすいです。
こういった解き方のパターンがあるので、
パターンを理解することが重要になります。
解き方のパターンを覚えるためには、
長文問題を繰り返すことで覚えることができます。
学校で配布される問題集や市販されている
参考書を使ってパターンを覚えましょう。
参考書によっては、パターンの解き方の詳細を
解説しているものもあるので上手く活用すれば、
効率良く覚えることができます。
②受験する学校や都道府県の問題パターンを覚える
都道府県によっても問題のパターンが変わることがあります。
そこで受験する学校や都道府県の
問題パターンを覚える必要があります。
そこで活用するのが
受験する学校や都道府県の過去問になります。
私立であれば学校ごとに過去問があると思いますし、
公立であれば都道府県の過去問を活用する形になります。
3~5年くらい過去問をやってみることで、
問題と解き方のパターンがわかれば、
本文を何回も読み返さなくても解けるようになります。
実は高校受験の長文読解対策は、
入試だけでなく、学校の実力テストや
模試などでも活用できる対策法になります。
長文読解問題の解き方を理解することで、
定期テストはもちろん、実力テストなどでも
成績を上げることができると思うので、
参考にしてみてください!
【本音を言うと90点以上は狙わなくてOK】
①勉強時間が一気に増えます
この方法を実践すれば、
国語の定期テストで90点以上取れるようになります。
しかし、この勉強方法には大きなデメリットがあります。
それはかなり時間が必要ということです。
定期テストの3週間前くらいからコツコツできる子でないと、
なかなかステップ④まで進むことは難しいでしょう。
②国語を伸ばすよりも他の教科を伸ばそう
そこで、私自身は国語で90点以上を目指すくらいなら、
他の教科の勉強に力を入れる方がいいと思っています。
つまり、全教科80点以上取れるようになってから、
初めてステップ④に取り組むかどうかを決めましょう。
高校受験は、5教科の合計点で決まります。
国語だけずば抜けて点数がいい子よりも、
全教科バランスよく点数が取れている子の方が、
合格率は上がるのです。
勉強できる時間には限りがあるので、
どこに時間を使うか計画して進めていきましょう。
中学3年生になったら、古文と漢文の勉強をしよう
中学3年生になると、古文や漢文もテストに出てきます。
これらは、また別で勉強していかないと、
点数を取ることができません。
ではどういった勉強をすればよいのでしょうか。
たとえば古文の場合、行うべき勉強は3つです。
①歴史的かなづかいをマスター
一つ目は、歴史的かなづかいを覚えることです。
古文は、昔の言葉なので、
同じ日本語でも読み方が違います。
- 「をかし」⇒「おかし」
- 「あはれ」⇒「あわれ」
- 「なほ」⇒「なお」
歴史的かなづかいは、
定期テストだけではなく、
高校入試にもよく出題されます。
重要なものはしっかり覚えておきましょう。
②古典文法をマスター
古文にも文法があります。
よく出題されるのが「係り結びの法則」です。
それ以外にも、「助詞や助動詞の意味」や
「敬語の使い方」などもよく出ます。
こういった古典文法は、
学校の授業で詳しく解説してもらえるはずです。
まずは授業をしっかり聞いて、
マスターしましょう。
もちろん授業を聞いただけで理解できない時は、
家庭教師や塾の先生に質問するなどして、
教えてもらうようにしましょう。
③練習問題を解く
上記の2つをマスターしたら、
最後はどんどん練習問題を解くことです。
中学生の古文は、たくさんの問題を解けば解くほど、
「問題を解く感覚」が身につくからです。
このとき、
中学校で使っている問題集には、
あまり古文の問題が載っていません。
そこで、別途用意することが大切です。
- 塾の問題集
- 入試対策の問題集
- 古文専用の問題集
などを用意して、
たくさんの問題に触れるようにしましょう。
これら3つの勉強をした後は、
ひたすら練習問題を解いきましょう。
中学生の古文はそこまで難しくないので、
これだけでマスターできるはずです。
なお漢文は、歴史的かなづかいの代わりに、
返り点を勉強するようにしましょう。
それ以外の勉強の流れは、古文と同じです。
国語の高校入試対策・受験勉強のコツとは!?
ここまでに、国語の中間テスト対策について、
解説してきました。
実はもう一つ一緒に、
押さえていただきたいことがあります。
それは「国語の受験勉強」です。
というのも、
定期テストの勉強と受験勉強は、
似ているようでやり方が180度異なるからです。
なぜなら、中間テスト対策は
学校の教科書に載っている文章を
覚えれば点数が取れると書きました。
しかし、高校受験の場合、
学校で習った文章が、
そのまま出題されることはないですよね。
そこで中学3年生になったら、
高校入試対策も進めていくようにしましょう。
この時に行っていただきたいのは、
過去問を解くです。
なぜなら、高校入試の問題は、
普段定期テストで解いているものと、
雰囲気が異なるからです。
あらかじめ何度か過去問を解いて、
問題に慣れておくようにしましょう。
高校生になった後、大学入試のセンター試験でも役立つか?
最近、このページを読んでくれた
中学生の子から、こんな質問を頂きます。
「この勉強方法は高校生になってから、
センター試験対策にも役立ちますか?」
というものです。
もちろん漢字や文法などの部分は、
大学入試にもつながる知識ですので
役立ちます。
ただ問題集を覚えるとか、
音読をするという学習法は、
大学入試にはあまりつながりません。
特に問題集を覚える学習方法は、
中学校の定期テストだけしか役立ちません。
そこで、これらの勉強については、
一夜漬けくらいの気持ちで進めてもらって大丈夫です!
高校生になってからも
長期的に役立つ知識である、
- 文法対策
- 長文読解対策
- 漢字の暗記
などは、時間をかけてしっかり勉強し、
それ以外は短い時間でスパッと終わらせちゃいましょう。
【重要】ワンランク上の国語の勉強法を公開!
ここまでお話しした勉強方法を、きちんと実践していただければ、
今よりもさらに効率良く、
国語の成績を上げることが
できるようになります!
ただ中学生の国語の勉強法
というのかなりは奥が深く、
まだまだ勉強効率を上げるテクニックは
数えきれないほどあります。
この方法については、
私が現在無料で配信している、
『7日間で成績UP無料講座』の受講特典として
配布しているマニュアルでも詳しく解説しています。
この講座を中学生本人が読んでいただくと、
定期テストの勉強効率がさらに上がるので、
今より楽に高得点を取ることができるようになります!
また保護者の方が読んでいただくと、
毎日「勉強しなさい」と言わなくても、
子どもが勝手に勉強を始めるようになります。
※保護者向けには、
「子どものやる気を引き出す声掛け法」を
解説しているからです(笑)
これを実践していただければ、
毎日勉強しない子どもにイライラしなくなります。
期間限定で無料で配信していますので、
よかったらこちらの講座も活用して、
成績を上げていただけると嬉しく思います。
動画で解説!!中間テスト国語の勉強方法